2021年3月18日、日本の有名ゲーム会社バンダイナムコアミューズメントが運営する「カプセルトイ」専門店「ガシャポンのデパート」がギネス世界記録に認定され、世界一カプセルトイ機が多い店になった。

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同店は東京・池袋の商業施設の中にあり、施設面積は約1300平方メートルで、カプセルトイ機が3000面設置されている。トイ機ごとにテーマがあり、漫画・アニメ関連グッズもあれば、かわいい動物フィギュアもあり、種類がとても豊富だ。現場を取材したところ、ガシャポンを買うのは子どもとその親とは限らず、逆に20-30歳くらいの若者の方がより多い。何が手に入るかは運任せで、自分で選ぶことはできない。この不確実性がもたらす意外な喜びこそ、大人の消費者を引きつける主な原因だ。

日本には現在、全国にカプセルトイメーカーが40社近くあり、毎月、新商品が200種類以上発売される。大部分のメーカーが商品を1ロットしか生産しないため、売り切れれば二度と手に入らない。こうすればメーカー側には在庫が積み上がるリスクがほぼなくなるが、消費者側はシリーズをコンプリートしたければ短期間に一度に大量買いするしかなくなる。

商品の目新しさだけでなく、奇抜さもメーカーが利益を上げるための重要なポイントだ。新型コロナウイルス感染症で人々の気持ちが停滞する中、メーカーは流れに乗って面白いガシャポン、心を癒やしストレスを解消するガシャポンをいろいろ打ち出し、学生やサラリーマンの間で大人気になった。

バンダイナムコアミューズメントの吉田和誠・施設プロデューサーは、「消費者がガシャポンを買うのは、これまでは衝動的な消費であることが多かったが、最近は目的をもって、ついででなくわざわざ来店して買うという人が増えている。当社は昨年8月にカプセルトイ専門店の運営をスタートし、半年で店舗は19店まで増えた」と話した。

専門店だけでなく、感染症が発生してから日本各地の商業施設はテナントの撤退ラッシュが起こったため、空き店舗に電気代も人件費もかからないカプセルトイ機を設置して売り上げを見込む施設も増えている。ここ4年近くの間に、日本のカプセルトイ産業は規模が拡大を続け、平均成長率は11％に達した。（提供/人民網日本語版・編集/KS）