anomado 2021年3月27日(土) 9時20分
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代理母騒動により中国当局から封殺されたジェン・シュアン主演のドラマが、顔をAI技術ですり替えて放送されることが明らかになった。
代理母出産で生まれた子供たちを育児放棄したことで、世間から激しく非難され、中国当局に名指しで封殺を宣告された人気女優のジェン・シュアン(鄭爽)。現在、元交際相手との金銭トラブルと子供の養育権を巡る裁判が泥沼化しているほか、放送が予定されていた出演映画やドラマは次々と中止に追い込まれている。
2016年にジェン・シュアンと韓国の俳優イ・ジョンソクが共演したドラマ「翡翠恋人」(原題)は、その後発令された「限韓令」が今年事実上の解除になったことにより、いよいよ放送解禁となると見込まれていた。しかし、彼女の出演作すべてが中国当局の封殺対象となり、放送がほぼ不可能となってしまった。そのためドラマの制作会社は今年2月、2億元(約33億円)に上る制作費用を巡り、上海の裁判所に損害賠償を求める訴えを起こしている。彼女が出演した未公開の映画やドラマは5~6作品に上ると見られており、今後も同様の訴訟が続く可能性がある。
こうしたなか、とあるニュースが話題を集めている。1987年公開の映画「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」をリメイクしたドラマが、ジェン・シュアン主演で昨年制作されたが、AI技術を駆使し、別の女優の顔にすり替えて放送されるという。起用された別の女優とは、2019年公開のドラマ「東宮(とうぐう)~永遠(とわ)の記憶に眠る愛~」でブレイクした人気女優ポン・シャオラン(彭小苒)だ。
このニュースが報道されると、ジェン・シュアン、ポン・シャオラン双方のファンからブーイングが起こる事態となった。ジェン・シュアンのファンは、待望のドラマが台無しになると反対。一方、ポン・シャオランのファンは、シャオランに対して失礼であり、女優としてのキャリアにも傷が付くと反対。ほかにも、AI技術がまだ未熟であるため、表情をリアルに表現するのは難しいという意見も寄せられた。
とはいえドラマの制作会社からすると、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」は話題性が高く、放送すれば確実に人気が出る作品のため、AI技術で代替女優を起用することはやむを得ない措置としている。実のところ中国のドラマでは、出演者がスキャンダルに巻き込まれた際、AI技術で代替者を出演させた前例がすでにある。例えば、昨年公開のドラマ「三千鴉(さんぜんがらす)の恋歌」では、「青青」という役を演じた女優がクランクアップの直前になって所属会社との契約が打ち切られたため、別の女優の顔にすり替えられた。そのできばえに対して、ネットでは不自然との意見が多く寄せられたが、端役で登場回数が少なかったため、ドラマ全体に悪影響を及ぼすことはなかった。
しかし主役としての登場となると、AI技術による顔のすり替えは、かなりのリスクを伴うと考えられる。ファン待望のドラマで、ジェン・シュアン(ポン・シャオランと言うべきか?)がどのような「顔」を見せるのか、気になるところだ。(提供/華流・anomado)
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