韓国の造船ビッグ3に受注の嵐=韓国ネット「うれしい知らせ」「でも誰が船を造る?」

Record China    2021年3月30日(火) 7時20分

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26日、韓国メディア・韓国経済は「韓国の造船業界が復活の兆しを見せている」と伝えた。資料写真。

2021年3月26日、韓国メディア・韓国経済は「韓国の造船業界が復活の兆しを見せている」と伝えた。

記事によると、現代重工業グループ、大宇造船海洋、サムスン重工業の「韓国造船ビッグ3」は、今年に入って世界で発注された超大型コンテナ船(1万2000TEU以上)66隻のうち83%に当たる55隻を受注したことが分かった。コンテナ船の価格が、年明けから毎月3%値上がりしていることも好材料となっている。業界関係者は「今治造船が建造したエバーグリーンのコンテナ船がスエズ運河で座礁したことで、韓国の造船会社に対する信頼がさらに高まった」と話しているという。

今年1-3月期はまだ終了していないが、「ビッグ3」の受注量はすでに昨年の半分に迫っているという。造船・海運市況分析機関の英クラークソン・リサーチによると、韓国は今年に入ってから今月18日までに391万CGT(標準貨物船換算トン数)を受注した。昨年1年間で受注した808万CGTのおよそ半数をわずか3カ月で達成しており、金額は119億ドル(約1兆3070億円)に上る。

記事は「受注ラリーは今年下半期も続くという見通しが優勢だ」とし、「カタールやロシア、モザンビークなどで液化天然ガス(LNG)プロジェクトが再開される可能性が高まっている」と説明している。

サムスン重工業は同日、台湾船社・エバーグリーンから超大型コンテナ船20隻を計2兆8000億ウォン(約2710億円)で単独受注した。記事は「コンテナ船市場はかつて価格競争力を武器にした中国が優位を占めていたが、最近海運会社が『規模の経済』を実現すべく超大型化競争に乗り出しており、高い技術力を持つ韓国の造船会社への依頼が多くなっている」と分析している。

これを受け、韓国のネット上では「おめでとう!」「韓国はまだまだこれからだ!」「うれしい知らせ。今後さらなる発展を願う」など歓喜に沸いているが、「でも誰が船を造るの?」「造船所で働いていたおじさんたちは、今みんな半導体業界にいるけど?。未来がないからって…」「賃金を上げない限り働く人が集まらないだろう」など人手不足を指摘する声も目立つ。

その他に「中国は10年以上前に造船関連の技術者を韓国から引っ張っていったから急成長した。今後は技術が盗まれないよう気を付けよう」と技術流出を憂慮する声も上がっている。(翻訳・編集/松村)

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