4月1日のエイプリルフールに合わせ、韓国のファッションブランド・ラカイコリアが「中国への皮肉を込めたいたずら」を公開し、話題になっている。韓国メディア・イーデイリーが伝えた。

記事によると、ラカイコリアは1日、自社のSNSにおいて「今日は風俗画に描かれた韓国固有の料理を紹介したい」「古来よりわれわれの祖先は、火鍋と点心、そして麻辣湯を好んで食べていた」との文章を投稿。これと共に、男女が家の前に集まって火鍋や点心を食べている姿を描いた風俗画も投稿した。この絵はラカイコリアが作成した合成画像だという。

ラカイコリアはまた、「あらゆるうそが許される日、エイプリルフール。中国が歪曲（わいきょく）された歴史やうそを主張することをやめるよう望むと同時に、自分たちの主張がいかに荒唐無稽なものなのか中国人にも味わってみてほしい」とした上で、「ラカイコリアは中国が主張するあらゆる歪曲された歴史に対し、最後まで闘う」とつづったという。これは最近、中国のネットユーザーや企業がキムチや韓服を「中国の文化」と主張していることに対抗したものとみられる。

ラカイコリアは3月1日に米ニューヨークのタイムズスクエアで開催されたイベントでも「韓国の伝統衣装、韓服」というフレーズと共に韓服を着た歌手チョン・ヒョソンの写真を掲載した巨大な屋外広告を掲げた。この時も韓服をアピールすることにした理由について、「中国の文化侵略行為に対し、企業である前に韓国の国民として抗議したかった」と説明していた。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「拍手を贈りたい。これこそがまさに愛国行為だ」「社長はどんな人？本当にすばらしく立派な人だ。応援する」「誤りをはっきりと指摘してくれるあなたたちこそ真の愛国者だ」「感動した。政府が顔色を伺ってできずにいることを国民がやっている」「すごくすっきりした。エイプリルフール以外の日にも主張したい」「非合理的な主張には非合理的な手段で対応するのが一番効果的」「韓国を愛する気持ちを込めて、ラカイコリアの服を買う」など、称賛のコメントが相次いでいる。（翻訳・編集/丸山）