香港の中学校教科書でついにアヘン戦争の歴史が修正―香港メディア

Record China    2021年4月6日(火) 21時20分

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中国系香港紙の大公報は6日、SNSウェイボーへの投稿で、「香港の中学校教科書でついにアヘン戦争の歴史が修正される」と報じた。写真は中国広東省東莞市にあるアヘン戦争博物館。

中国系香港紙の大公報は6日、SNS微博(ウェイボー)への投稿で、「香港の中学校教科書でついにアヘン戦争の歴史が修正される」と報じた。

投稿によると、香港の中学2年生の中国史の授業で今年9月に新しい指導要領が採用される。その中でアヘン戦争に関する部分に比較的大きな修正が加えられ、それまでの英国による戦争開始を「美化」したようなさまざまな片寄りが削除されることになる。

旧教科書では、「中国がより開かれた貿易政策を採用していたら、アヘン戦争の屈辱を避けることができたか」「林則徐の禁煙は賢明な手法だったか」といった生徒に質問する形式の記述が少なくなく、生徒に不正確な歴史観をもたらす可能性があった。新教科書では、清代に英国から中国へ輸入されたアヘンの数量を図や表を使って記述することや、不平等条約が中国経済に与えた影響について分析することを生徒に求めている。

中史科の教師である黄家梁氏は、「アヘン戦争を『自由貿易のビジネス戦争』とする見方に反論するというのが、歴史家の間では一般的だ。香港はかつて英国の植民統治を受け、教科書は『正反弁駁(べんばく)』に重点を置きすぎていて、英国側の不合理な見方が本の中に加えられていたが、今は中国の見方が強調されている」としている。(翻訳・編集/柳川)

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