人民網日本語版 2021年4月29日(木) 5時20分
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エアフライヤー、朝食メーカー、電動モップ、美顔器、電気加熱式弁当箱……こうした小さなサイズの個性あふれる新興小型家電が、「Z世代」たちの間で消費ブームを巻き起こしている。
エアフライヤー(ノンフライヤー)、朝食メーカー、電動モップ、美顔器、電気加熱式弁当箱……こうした小さなサイズの個性あふれる新興小型家電が、「Z世代」たちの間で消費ブームを巻き起こしている。工人日報が伝えた。
家電関連のデータを提供する奥維雲網のまとめたデータによると、電気ケトル、ジューサー、電磁調理器を含む11種類の小型キッチン家電が、2020年に566億3000万元(約9400億5800万円)の売上高を達成し、そのうちオンラインでの売上高は前年比9.4%増の366億元(約6075億6000万円)に達した。調査会社の天眼査がまとめたデータでは、中国には現在、小型家電関連企業が108万社近くあり、このうち70%以上が設立から5年以内の企業だ。過去5年間近くに、小型家電関連企業は増加を続け、15%を超える年平均増加率を保った。
「Z世代」とは、1995年から2009年までの間に生まれた人を指し、「インターネット世代」とも呼ばれる。モバイルインターネットの影響を非常に大きく受けた世代だ。この世代の現在の居住環境についての最大の特徴は一人暮らしというところにあり、これには友人や他人とのルームシェアも含まれる。一番年長でも1995年生まれで現在26歳の「Z世代」は、まだ結婚・出産年齢に達していない人が多く、消費状況は1965年から1980年生まれの「X世代」や1981年から1994年生まれの「Y世代」と大きく異なる。「X世代」の消費者は自分で動き、自分で出来ることには決して「無駄な」お金を払わない。「Y世代」の消費者は細かくそろばんをはじく傾向があり、まとめ買いして安くなるならまとめ買いをする。
「Z世代」は違う。彼らは自分のニーズをできるだけ満たそうとし、体験感を重視し、自分らしさをより発揮できる空間での個性的な製品やサービスを好む。まるで漫画「クレヨンしんちゃん」に出てくる大学生の四郎のように、家電店でミニホットプレートや充電式扇風機を含む「1人暮らし小型家電5種」を購入する。やはり、シングル層にとって、大型家電は使い勝手が悪く置き場所にも困るが、多機能スマート小型家電は日々の暮らしに欠かせないものとなっている。たとえば多機能電気調理器ならゆでる、揚げる、焼くが1つで出来る。「Z世代」の若者たちはガスコンロで決まった手順を踏んで料理するということをしない。多機能電気調理器で作る料理も、「X世代」のようにスーパーに行って食材を選び抜いたりしないし、「Y世代」のようにまとめ買いすると安くなる食材と自分が好きな食材の間でうろうろ迷ってなかなか決められないということもない。「Z世代」の消費習慣がどのように形成されたかは、彼らが成長してきた過程及び過ごしてきた時代と関係がある。
言い換えれば、小型家電の人気は「Z世代」の消費のスタートに過ぎない。というのも、この世代はまだ賃貸で一人暮らしをしている人がかなりの部分を占めるからだ。しかし、彼らも永遠に借りた部屋に一人で住んでいるわけではなく、時間がたつにつれて、徐々に結婚・出産年齢になり、所得水準も消費能力も徐々に向上し、やがて家具、住宅、自動車、子どもの教育などの消費を「Z世代」が担う時代がいずれやって来る。
だからこそ、どの業界の企業でも、「Z世代」の消費者の心理と習慣、彼らの個性化へのニーズと自己実現の可能性を研究し、最終的に彼らの消費理念に合った製品とサービスを打ち出す必要がある。もちろん、「Z世代」の消費者の消費能力はまだ上昇している段階で、規模には限りがあり、彼らのうちかなりの部分がまだ学生だ。この消費層への適応は、徐々に事を進める必要があり、一挙に成し遂げることはできない。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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