Record China 2021年5月3日(月) 9時20分
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オースティン米国防長官は訪問先のハワイで、「戦争は全く変わる」と発言した。米インド太平洋軍司令官の交代式では新任のアキリーノ同軍司令官が台湾海軍の劉志斌司令官に謝意を示した。
フランスメディアのRFIは2日、米インド太平洋軍の司令官交代式への出席などのためにハワイを訪れた米国のオースティン国防長官と、新任のアキリーノインド太平洋軍司令官の発言を紹介する記事を発表した。いずれも中国軍の急速な現代化と西太平洋での影響力拡大を意識したものという。アキリーノ司令官は交代式の場で、出席した台湾の劉志斌氏に謝意を表明した。
アキリーノ司令官は就任のあいさつで、交代式に出席した台湾海軍の劉志斌司令官の名を挙げ、米国は台湾と75年間にわたって盟友でありパートナーの関係を保ったことが、すべての国家が繁栄し発展する環境を創出したとして、謝意を示した。また、「創出された環境」とは法治を土台とする国際秩序であり、大国も小国も紛争や対立を平和的に解決でき、地域の安定が維持されてきたと論じた上で、「現在はまさに、このような環境が挑戦を受けている」と主張した。
同司令官は、インド-太平洋は米国の将来にとって最も重要であると同時に、安全面で最も大きな挑戦を受けている地域であり、米国が優先して注目する作戦区域であると表明。さらに「太平洋抑止イニシアティブの推進に注力することで、中国の影響力に対抗する」と述べた。
一方、オースティン国防長官はインド太平洋軍の司令部を視察した際に、国防長官就任後初となる演説を行った。同長官は、「次の重大な戦争は、従来の戦争とは全く異なるものになる」と表明。軍に対して、より速く、「戦時の速度」をもって新たな能力を獲得するよう求めた。
また、技術の急速な発展とは、陸・海・空および宇宙とサイバー空間の5分野の全てにおいて米国の安全を確保するための、すべての作業の変化を意味すると述べ、量子コンピューティングや人工知能など先端技術への取り組みが、米軍を支えることになると表明した。
同長官は、米軍が念頭におく相手については言及しなかったが、RFIは「中国が軍の現代化を加速させていることを暗に示すことは明らか」と評した。(翻訳・編集/如月隼人)
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