Record China 2021年5月9日(日) 12時0分
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韓国画の大家パク・デソン氏の作品を、子ども2人が破損させた事件が明らかになり、物議を醸している。写真は防犯カメラの映像の一部。
韓国画の大家パク・デソン氏の作品を、子ども2人が破損させた事件が明らかになり、物議を醸している。5月6日、韓国・ソウル新聞が報じた。
記事によると3月17日、韓国の慶州ソルゴ美術館で開催されているパク氏の特別企画展に子ども2人が訪れ、展示中の作品に馬乗りになり、膝で表面をこするなどした。それにより作品の一部がにじみ、指紋や足跡が残るなどの被害が発生。しかし遅れて部屋に入ってきた父親は、子どもたちの行為を止めるどころか写真を撮っていたという。
被害に遭った作品は、統一新羅時代最高の書家とされる金生(キムセン)の書を模写したもので、横が39センチ、縦が19.8メートルに達する大作。額に入れて展示することができなかったため、広げた状態で置かれていたという。作品の推定価格は1億ウォン(約972万円)以上とされる。
当時安全柵は設置されていなかったものの、作品の横には「触らないでください」という注意書きがあり、「子どもの鑑賞マナーに注意してください」という案内文も館内の数カ所に設置されていた。
作品の破損に気付いた美術館は、防犯カメラの映像を確認して加害者を特定し、親子に抗議した。子どもの父親は「作品に触れてはいけないことを知らなかった。申し訳ない」と話しており、美術館を通して作者のパク氏にも謝罪の意を伝えているという。
これに対しパク氏は、「私の孫も似たようなものだ。子どもたちは何も知らないのだから大人が注意すべき。それ以外に話すことはない」とし、特に問題視せず、善処を望んでいるとのこと。作品も修復せずそのまま展示を続ける意向だという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「ただの間抜けな親子。そんな人たちがなぜ美術館に行ったんだ?」「父親は何を考えてる?子どもに罪はなく、親が問題」「作品に触れていい美術館なんてない。子どもがあれだけのことをしておいて、父親は写真を撮ってるなんて本当に恥ずかしい」「あんな非常識な親のもとで、子どもが将来どんなふうに育つかは目に見えてる。家庭教育の重要性を改めて実感した」など、批判の声が相次いでいる。
一方で、「パク画伯の寛大さには拍手を贈りたい」「子どもの気持ちに沿って許し、作品も修復せずそのまま時の流れとして残そうとする画伯はさすがに度量が広い。学ばせてもらいました」「画伯の言葉が胸にしみる」など、パク氏を称賛するコメントも多く見られた。(翻訳・編集/丸山)
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