Record China 2021年5月12日(水) 6時40分
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ソウル市汝矣島の国会議員会館の柱と全国の大学に、文在寅大統領宛ての壁新聞が掲示された。「反省文」の形式を装いつつ、政府を風刺・批判する内容になっているという。
ソウル市汝矣島の国会議員会館の柱と全国の大学に、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領宛ての壁新聞が掲示された。その壁新聞は「反省文」の形式を装いつつ、政府を風刺・批判する内容になっているという。10日、韓国メディア・マネートゥデイが伝えた。
記事によると、壁新聞の発行者は保守系の大学生団体である新全国大学生代表者協議会(新全大協)で、宛先は「文在寅大統領閣下」。文大統領の母校である慶煕大学をはじめ、ソウル大学やKAIST、釜山大学など全国100の大学に約400枚が貼り付けられたという。
壁新聞の「序文」には、「(文大統領が)自身を批判するチラシを配布したという理由で青年を侮辱罪で告訴したが、22カ月間の調査期間中、この青年を執拗(しつよう)に苦しめた上、携帯電話を3カ月間押収したことが問題になった途端に告訴を取り下げた」との文章が記載。「取り下げの際にも(同様の事件が起きないよう)警告していたので反省文を提出する」と作成の趣旨が述べられている。
また、「文在寅大統領閣下、申し訳ありません」という見出しの元に、「私たち大学生は、文政府が20代・30代の若者の生活を台無しにしたと思っている」と政府を批判。チョ・グク元法相一家の不正や秋美愛(チュ・ミエ)前法相の息子が兵役で特別扱いを受けた疑惑、文大統領の息子に関する疑惑などについて「政府が公平性の秩序を崩壊させた」とした後、「『所得主導成長』の失敗や不動産価格の高騰により、マイホームの購入や結婚、就職を全て諦めることになった」と主張した。
さらには政府・与党議員の多数が学生運動の出身者であることに触れ、「学生時代に火炎瓶を投げ、壁新聞を貼っていた方々が要職に就かれたので、この程度の表現の自由は認められると思っていたが、勘違いだった」「自身に対する批判は、コメントでも壁新聞でもチラシでも全て弾圧している」として、政府の対応に不満を表明。最後は「事実を言って、異なる意見を持って、表現の自由を望んで、公正な機会を求めて、大統領閣下の機嫌を損ねて大変申し訳ない」との文言で締めているという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「自分も学生運動をしていたから、この程度は問題ないと思っていた。言っていることは正しい」「未来が明るいな」「こうして風刺しても政府の人々は何が間違っているか分かっていないはず」など、運動に賛同する声が寄せられている。
しかし一方では、「一部の特殊な大学生の行動だけでなく、一般の大学生の意見も記事にしてほしい」「たった数年前まで不正や特別扱いは当たり前だった。現政府だから市民意識が変わったということに気付くべき」「今ほど表現の自由が認められている時代があったか?よく考えてみてほしい」「在学生でもないのに、なぜ勝手に大学に入って貼り付けるんだ?」など、学生たちを批判するコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)
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