Record China 2021年5月13日(木) 5時30分
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ジュリア・ロングボトム駐日英国大使が記者会見。中国との関係について「積極的な貿易投資環境を維持・発展させ、気候変動で連携するなど堅牢な関係を築いていく」方針を明らかにした。写真は会見する同大使。
2021年5月12日、ジュリア・ロングボトム駐日英国大使が日本記者クラブで記者会見した。ロングボトム大使は「世界で経済成長の中心であり続けるインド太平洋地域は重要である」と指摘。中国との関係について「積極的な貿易投資環境を維持・発展させ、気候変動問題で連携するなど堅牢な関係を築いていく」方針を明らかにした。
同大使は1986年に英国外務省に入省。1990年~93年に二等書記官として、2012年~16年に公使として駐日英国大使館で勤務した。直近では、英国外務省コロナウイルス対策本部長を務め、3月末に着任した。
英国は3月に欧州連合(EU)離脱後の外交・安全政策の新たな方針となる「統合レビュー」を発表。インド太平洋地域を重視する姿勢を鮮明にした。
ロングボトム大使は「世界で経済成長の中心であり続けるインド太平洋地域は重要である。パートナー国が複数存在する。海洋安全保障ルールや開かれた国際社会制度を堅持するためにこれらの国々との関係を強化したい」と指摘した。
その上で、「英国は経済の開放性を重視している」と強調。世界貿易機関(WTO)など多国間の貿易体制への影響力を及ぼすほか、環太平洋経済連携協定(TTP)にも加盟を申請していると明かした。多くの国と2国間貿易協定を締結していると明言。世界の発展途上国に世界経済への参加を促すよう働きかけているという。
中国との関係について「引き続き前向きな貿易投資環境の維持・発展を追求し、より堅牢な枠組みを構築していく。同時に我が国の安全や価値観が確実に守れるようにし、国境を越えた気候変動問題でも連携する」と語り、今後とも協力していく方針を明らかにした。
さらに「日本とは安全保障を含め多くの点を共有する重要なパートナーとして力を合わせ緊密に協力していきたい」と言明した。具体的には(1)日英間の貿易・投資を拡大する、(2)日英間の安全保障関係を強化する、(3)科学技術面での日英協力を強化する、(4)気候変動問題での日英連携を推進する、(5)開かれた経済関係を確立する、(6)価値観を共有する日英両国間の教育文化交流を促進する――など6項目を列挙した。(八牧浩行)
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