Record China 2021年5月19日(水) 15時20分
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中国当局が虫食いのある野菜を捨てたとして中学校の食堂を摘発したことに、ネットユーザーから反発の声が上がっている。
広西チワン族自治区桂林市の中学校食堂がこのほど、市場監督管理局から食品の浪費に関する違反通知を受けた。原因とされたのは「野菜の過度な選別」だった。同食堂では、野菜に虫食いがあったり、若干黄色く変色したりしたものは廃棄していたという。
全国人民代表大会(全人代)で4月29日に「反食品浪費法」が可決、即日施行されてから、同自治区で摘発されるのは初めてという。
ネットユーザーからは、「虫食いのある野菜は捨てるべきじゃないのか?」「おかしな法執行だ」「食堂の経営者『どうすりゃいいんだよ』」「この食堂は良心的だな」「処罰した者がまず虫食い野菜を食べればいい」「今後は虫食い野菜をまとめて市場監督管理局に送ってやれ」「法律自体は良いんだが、それを執行する下層の者たちが過剰に反応するからおかしなことになる」など、摘発したことに対する不満の声が多数上がっている。
この問題について、中国国営の新華社は「虫食いのある野菜が食べられるかどうかは、食堂にとって板挟みになる問題だ。捨てればもったいないと言われ、使えば生徒の健康に対する責任感がないと批判される可能性がある」と指摘。「それに比べて、星付きのレストランや某機関の食堂、冠婚葬祭の宴席などではさらに食品の浪費が深刻」とした上で、中学校の食堂を最初に摘発したことについて「このような目くらまし的な法執行は、最初の摘発が持つ『教育的な機能』の無駄遣いである」と批判した。(翻訳・編集/北田)
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