Record China 2021年5月21日(金) 20時40分
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20日、中国メディアの観察者網は、台湾の政治評論家が「水不足は中国本土が『気候戦』を仕掛けているからだ」と発言したことを報じた。写真は雨不足で一部が干し上がった台湾の日月潭。
2021年5月20日、中国メディアの観察者網は、台湾の政治評論家が「水不足は中国本土が『気候戦』を仕掛けているからだ」と発言したことについて、「台湾島内からも批判の声が出ている」と報じた。
記事によると、台湾で15日に放送された政治討論番組で、政治評論家の呉嘉隆(ウー・ジアロン)氏が台湾で発生している干ばつについて「ある観察では、大陸の華北地域から台湾に南下してくるはずの前線が遮断され、梅雨が来ないため水不足が発生しているという。もしそうなら、人為的な操作があるなら、それは『気候戦』ということだ」と発言した。
記事は、「呉氏の発言が台湾島内、中国本土の両方で注目を集めた」とし、台湾・中央大学の気候科学博士課程で学ぶ気象専門家・彭啓明(パン・チンミン)氏が19日にフェイスブック上で「梅雨前線は華北からくるものではなく、5〜6月に台湾から北上して7月には華北や北海道に移動するというのは小中学生でも教わる。今年は現時点で長江中下流から華南、さらに日本に伸びた梅雨前線が活発になっていて、台湾への影響が少なくなっている」とコメントしたことを紹介している。
また、台湾のネットユーザーからは「『気候戦』とは、いかにも民進党陣営が思いつきそうな言葉だ」「呉氏は映画の見すぎだと思う」「台湾には科学的根拠のない言論が充満していて、社会が混乱している」などの批判的な意見が出ている、と伝えた。
観察者網の記事は呉氏について「中国本土ネットユーザーにはおなじみの人物」とした上で、3月に台湾産パイナップルの輸入を停止した際には「中国本土は握っている外貨が少ないからパイナップルの輸入を停止した」という分析をして世間を騒がせた、と紹介している。(翻訳・編集/川尻)
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