Record China 2021年5月30日(日) 21時0分
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第64回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したアン・リー監督の映画「ラスト、コーション」(色・戒)について、女優タン・ウェイが演じたヒロインに複数の候補がいたことを台湾メディアが伝えている。
第64回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したアン・リー(李安)監督の映画「ラスト、コーション」(色・戒)について、女優タン・ウェイ(湯唯)が演じたヒロインに複数の候補がいたことを台湾メディアが伝えている。
「ラスト、コーション」は第二次大戦下の中国を舞台に、抗日運動に傾倒してスパイとなった女性が、ターゲットである特務機関の男に引かれ、破滅の道を歩む姿を追うストーリー。当時まだ無名の女優だったタン・ウェイは、この映画で一気にブレークしたものの、その後は中国で数年間にわたり封殺対象に。映画で演じた役柄が原因とも言われている。
アン・リー監督はヒロインの王佳芝(ワン・チアチー)について、「身長168センチまで」「見た目が19歳以上で23歳以下」「優雅でエレガント」といったイメージを抱いていた。当時、すでに人気女優だったリウ・イーフェイ(劉亦菲)が最もイメージに近く、最有力候補だったという。その後、00年の映画「グリーン・デスティニー」でも実は起用を決めていたというスー・チー(舒淇)にオファーを出したが、「ラスト、コーション」にヌードシーンがあることから拒絶され、さらにチャン・ツィイー(章子怡)も候補に挙がったものの、出演には至らなかったという。
最終的にヒロインの座をつかんだのはタン・ウェイだったが、気品のあるたたずまいや、眼力の強さが、アン・リー監督の示す王佳芝のイメージにぴったりとはまり、映画のヒットにも大きく貢献している。(Mathilda)
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