雲南省でゾウの群れ北上、40日間で経済損失1億2000万円近くに―中国

Record China    2021年6月1日(火) 5時20分

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中国雲南省で野生のアジアゾウ15頭が北に向かって進んでいることが注目を集める中、央広網は31日、「500キロ近く移動し、雲南省のほぼ半分を越えた」と報じた。資料写真。

中国雲南省で野生のアジアゾウ15頭が北に向かって進んでいることが注目を集める中、中国中央テレビ(CCTV)のウェブサイト央広網は31日、「『故郷』のシーサンパンナから一路北上。500キロ近く移動し、雲南省のほぼ半分を越えた」と報じた。

シーサンパンナ(西双版納)タイ族自治州は同省で最も南に位置し、ここにある保護区に生息していた群れが昨年3月に移動を始めた。北上の原因はまだはっきりしておらず、現在は省都・昆明の市街地まで約100キロの距離に到達。記事は「人が多く集まる都市の生活圏にますます近づいていることが市民の不安を引き起こしている」と述べるとともに、4月16日から5月27日までの間に約56ヘクタールの農作物に直接的な被害が及び、初期見積もりとしての直接的経済損失は680万元(約1億1700万円)近くに上ると指摘した。

専門家は「群れは北上を続ける傾向にある」と分析しており、生息地に戻す方法について雲南大学生態・環境学院教授で同省アジアゾウ専門家委員会メンバーの陳明勇(チェン・ミンヨン)氏はえさによる誘導や、大型車両などで行く手をふさいで方向修正させることに言及したという。(翻訳・編集/野谷

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