人民網日本語版 2021年6月1日(火) 6時50分
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中国科学院の翟婉明院士は、「中国はすでに時速400キロメートルクラスのCR450高速列車の研究・製造、及び成渝中線高速鉄道線路建設計画を開始した」と述べた。
30日に行われた中国科学院学部第7回学術年次総会で、中国科学院の翟婉明院士は中国の高速鉄道の今後の発展について、「欧州と日本が現在、より高速の高速列車の研究・製造を続けている。中国のスピードの分野における優位性を維持するため、中国はすでに時速400キロメートルクラスのCR450高速列車の研究・製造、及び成渝中線高速鉄道線路建設計画を開始した」と述べた。科技日報が伝えた。
わずか十数年の発展を経て、中国の高速鉄道は無から有になり、世界最大の高速鉄道網を形成した。その総延長は3万8000キロメートルを上回り、路線バス化した密な運行体制を次第に形成している。
高速列車技術の完全な国産化を実現するため、2012年より中国基準の高速列車の独自研究・製造が始まった。2017年には完全に独自の知的財産権を持つ中国基準の高速列車「復興号」が、時速350キロの商業運営を実現した。これによって中国は世界で高速鉄道の営業速度が最高の国になり、中国の高速鉄道海外進出戦略の実施を力強く支えた。中国で現在配備されている高速列車は3590本で、世界全体の過半数を占めている。
同時に、中国の高速鉄道網の建設が急ピッチで進められている。中国は2020年末時点で「4縦4横」の高速鉄道メインルートの建設を終えている。高速鉄道の総延長は3万8000キロメートルに上り、世界全体の約69%を占めている。35年までに中国高速鉄道の総延長は7万キロメートルに上り、「8縦8横」の高速鉄道網を形成する見込みだ。
翟氏は「将来の高速鉄道の発展は速度、効果、省エネ・環境保護、経済性などの技術指標の総合的な向上を重視すべきだ。より高い速度とスマート化は、中国の高速鉄道の今後の発展の2大主要方向だ」と述べた。
いわゆるスマート高速鉄道とは、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、北斗測位、次世代移動通信、人工知能(AI)などの先進技術を採用し、次世代情報技術と高速鉄道技術の集積・融合を通じ、高速鉄道のスマート建設、スマート装備、スマート運営の技術水準の全面的な向上を実現することを指す。
翟氏は「中国はこのほど開通した京張高速鉄道と京雄高速鉄道は、すでにスマートな列車制御システムを使い自動運転を実現している。これは中国がスマート高速鉄道の時代に向かい邁進していることを示している」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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