Record China 2021年6月13日(日) 23時0分
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7日、環球時報は、韓国の街で市民に親しまれている「乳酸菌おばさん」について紹介する文章を掲載した。
2021年6月7日、環球時報は、韓国の街で市民に親しまれている「乳酸菌おばさん」について紹介する文章を掲載した。以下はその概要。
韓国で、カーキ色の日除け帽と制服を身に着けてカートを押しながら乳酸菌飲料を売って回る「乳酸菌おばさん」は街の風物詩であり、多くの市民にとって幼い頃の思い出となっている。おばさんは、飲み物が大量に入ったクーラーボックス付きの電動車に乗りながら町内を移動して販売するのだが、決して客を呼び込んだりすることなく、町内を静かに動き回るのである。
売り物は乳酸菌飲料や牛乳のほか、コーヒーやジュース、スタミナドリンクなど、ありとあらゆる飲み物だ。コンビニエンスストアにも売っていそうなものばかりだが、現地の知り合いによれば、おばさんから買うと「ひと味違う」のとのこと。また、おばさんからしか買うことのできない数量限定商品もあるようだ。
「乳酸菌おばさん」の歴史は1970年代にまでさかのぼる。牧畜業の発展、健康増進を目的として韓国政府が乳酸菌製品の増産を促したのがきっかけだ。当初は市民に「乳酸菌」の概念が浸透せずあまり売れなかったようだが、その後乳酸菌への関心が高まり、「乳酸菌キムチ」などが売れるようになると、「乳酸菌おばさん」も市民にとって欠かせない存在になっていった。
現在、全国に「乳酸菌おばさん」は1万人余りおり、大部分は40歳以上の女性。定年退職後にこの仕事に就く人も多いという。おばさんたちは単に商品を売るだけでなく、近所の子どもの見守りをしたり、犬の散歩を手伝ったりもする。かつては主婦や高齢者、サラリーマンに親しまれてきたが、いつしか「乳酸菌おばさんを見つけたら運気が上がる」と言われるようになり、近年では若者からも人気を集めている。また、おばさんの位置情報を表示するアプリも登場し、ゲーム感覚でおばさんとの遭遇を楽しむ人も増えているほか、「乳酸菌おばさんの歌」を作ったり、スターが一日生活体験をしてネット上で公開したりといったことも行われている。
韓国政府も「乳酸菌おばさん」の地域での影響力に目をつけ、一人暮らしの高齢者の見回りを委託するケースも増えているという。地域の見守り役としての存在意義が一層増すことから、行政や乳酸菌企業によるこのような取り組みは、「乳酸菌おばさん」たちだけでなく市民からも歓迎されているようだ。(翻訳・編集/川尻)
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