Record China 2021年6月14日(月) 8時0分
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エネルギーとモビリティの移行に関するオンラインマガジン「Energyload」にこのほど、中国のEVメーカー「NIO」のドイツ市場進出に関する記事が掲載された。写真はNIOのフル電動SUV「ES8」。
エネルギーとモビリティの移行に関するドイツ語のオンラインマガジン「Energyload」にこのほど、中国の新興電気自動車(EV)メーカー「NIO(蔚来汽車)」のドイツ市場進出に関する記事が掲載された。世界中の華人向けにドイツ関連ニュースを配信する「徳国中文網」がその内容を要約して次のように伝えている。
NIOは2020年に中国での売上を2倍にした。欧州でもEVの販売を開始しているが、来年にはドイツ市場に進出する。
NIOの5月の出荷台数は前年同月比95%増だった。生産パートナーである江淮汽車(JAC)とのコラボレーションをさらに3年間延長すると発表。JACとNIOは、年間生産台数を2倍の24万台にすることで合意した。NIOは現在、合肥にあるJACの工場でEVを生産しているが、独自の工場を建設中だ。5月の出荷台数は増加したものの、生産は3カ月連続で減少した。NIOがその理由として挙げている半導体の供給不足は、すべてのメーカーに問題を引き起こしている。
NIOの生産と納品計画は遅れたが、6月にこれを補う予定で、その後、生産を再び加速する必要がある。今年下半期には2万1000~2万2000台の納車を見込んでいる。NIOの2つのフラッグシップモデルが欧州に登場し、フル電動SUV「ES8」の最初の予約注文は7月から可能になる。最初はノルウェーで9月から納車が開始される。
欧州で販売する2番目のモデルは「ET7」だ。全固体電池のセダンは22年に投入される。ノルウェーでの市場投入に伴い、中国以外で最初のショールーム「NIO HOUSE」がノルウェーに建設される。オスロ市内の中心に位置するこのショールームは、欧州への扉を開くことを目的としたもので、展示室、カフェ、アドベンチャーサイトが組み合わされ、NIOのドライバーとブランドファンの出会いの場として機能する。ノルウェーにはさらに4つのNIO HOUSEが計画されている。
NIOは来年のドイツ市場進出を発表した。同社のデザインセンターは何年も前からミュンヘンにあり、NIO HOUSEに加えて、欧州にも交換ステーションを設置する。NIOのEVには交換可能なバッテリーがあり、完全なバッテリーと交換することで時間を節約できる。中国国内にはすでに19の交換ステーションがあり、バッテリーの交換は3分で完了する。交換ステーションは今年、オスロの周辺に4カ所設置され、来年はノルウェー全土に設置される予定だ。
NIOの完全なパッケージには、急速充電ステーションの全国的なネットワーク、自宅用のウォールボックス、パートナーワークショップを備えたサービスネットワークも含まれる。顧客のために車を修理したり車をピックアップして返却したりする移動式の修理店も計画されている。(翻訳・編集/柳川)
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