インダストリアル・インターネット（産業のインターネット）年度重点計画がこのほど正式に発表された。工業・情報化部が7日に発表した「インダストリアル・インターネット専門作業チーム2021年活動計画」によると、年内に国家インダストリアル・インターネットビッグデータセンターの建設をほぼ完了すると同時に、業界・分野の枠を超えた15の総合型インダストリアル・インターネットプラットフォームを育成し、10万社以上の企業が産業設備・業務システムのクラウド化への転換を推進すること。また、第14次五カ年計画における国家重点研究開発計画「インダストリアル・ソフトウェア」の重点特定プロジェクトをスタートし、企業がデジタル化への改良とキーテクノロジーの正確な管理コントロールを加速するよう展開を進めることを打ち出した。新華網が伝えた。

「計画」によると、今年はネットワークシステムの基礎強化行動、データ解析の強化行動、プラットフォームシステムの拡大行動など15の任務の具体的な措置90項目を展開するという。そのうち、ネットワークシステムの基礎強化行動では、5Gに全面的に接続した工場の建設、典型的シーンの普及推進の加速を進め、年内に5G全面接続工場モデルを3～5カ所構築し、典型的応用シーンの構築を進める計画だ。同時に、インダストリアル・インターネット専用周波数を計画し、産業5G専用ネットワークのテスト事業を展開する。プラットフォームシステムの拡大行動では、年内に業界・分野の枠を超えた15の総合型インダストリアル・インターネットプラットフォームを育成する。電力設備、民間用爆破器材、エネルギー、食品、繊維などの重点業界とエリアの特色あるインダストリアル・インターネットのプラットフォーム40ほどを選ぶ。同時に、年内に10万社以上の企業が工業設備・業務システムのクラウド化への転換を実現するよう推進する。

「計画」は、大手企業が中小企業の特徴に合ったデジタル化プラットフォームを構築し、デジタル化サービスを展開し、中小企業のデジタル化改良を推進することを奨励するとしている。また、第14次五カ年計画期間の国家重点研究開発計画の重点特定プロジェクト「インダストリアル・ソフトウェア」をスタートし、企業がデジタル化への改良とキーテクノロジーの正確な管理コントロールを加速するよう展開を進めるという。

資金源の開拓をめぐり、「計画」は財政予算を利用してインダストリアル・インターネットの発展を支援することを打ち出した。製造業のモデル転換・高度化のためのファンドの役割を発揮させ、インダストリアル・インターネットのイノベーション・発展を支援する。2021年インダストリアル・インターネットイノベーション発展プロジェクトを組織・実施し、一部の重点プロジェクトを新たに準備する。国家製造業モデル転換・高度化基金が市場化の原則を踏まえるよう推進し、インダストリアル・インターネット分野のプロジェクトへの投資を加速するとしている。（提供/人民網日本語版・編集/KS）