女子学生5000人を盗撮して「美醜」ランク付け、特別展出展作品が物議―上海市

Record China    2021年6月21日(月) 15時20分

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上海市内OCT当代芸術センターで開催されている映像作品の特別展で、一つの作品への批判が発生した。女子学生5000人を本人に無断で撮影し、「美醜」をランク付けした作品という。

上海市内の民営美術館、OCT当代芸術センターで開催されている映像作品の特別展である「録像二十一(映像21)」での上映が予告された作品に対する批判が発生した。女子学生5000人を本人に無断で撮影し、「美醜」をランク付けした作品という。中国の情報/ポータルサイトの騰訊網が、同件を紹介する記事を掲載した。

「映像21」は中国国内で長期にわたり活動する映像作家21人を取り上げる趣旨で、4月28日に始まり、7月11日に閉幕する予定だ。問題視された作品は、4月14日に予告編が発表された「校花」と題された作品だ。

制作した宋拓さんによると、同作品を撮影したのは2013年という。「校花」とは「キャンパスの花」の意で、中国ではこれまでに、容姿が美しい女子学生である「校花」の画像や動画がネット上で発表され、人気を集めたことがしばしばあった。

しかし宋さんの「校花」の場合には、英語題名が「Uglier and Uglier(さらに醜く、そしてさらに醜く)だ。映像では、それぞれの女子学生の姿に沿えて「数字」が表示される。騰訊網は同作品の英語名を「どんどん醜くなる」と解釈した。

女子学生は路上など公共の場所で撮影されているが、本人に撮影許可を取ったわけではない。宋さんは同作品について、女子学生を撮影した動機は「博愛」だったと説明。ランキングはとても長い時間をかけ、かつ助手を3人雇って細かい評価を繰り返すなどの複雑な過程を経たものという。

同作品については、「女性を物扱いしているのではないか」との声が出た。宋さんは「女性を物として扱うことはかまわない。人には誰でも、物の一面がある。人をうそ偽りなく物として扱えば、それは一種の尊重だ」との考えを示した。

宋さんは予告編の中で、編集の最終段階で上映時間をOCT当代芸術センターの毎日の開館時間に合わせて、7、8時間にしたと説明。「だから、美女をみたければ基本的に、早起きをして美術館に行きなさい。その逆に夕方になれば、この作品はこの世の地獄の様相になる」と表明した。

「校花」については、「芸術の旗を掲げながら、やっているのは常軌を逸し、かつとてつもなく吐き気を催させることだ」、「芸術は心の欲するところに従うものだ。しかし、ほしいままに何の慎みもないようでは駄目だ。侮辱する芸術はいらない」、「許可を得ないで別人の姿を使って展示するのは、肖像権の侵害ではないのか」などの批判が多く寄せられた。(翻訳・編集/如月隼人

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