Record China 2021年6月23日(水) 9時20分
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中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は21日、インドメディアの報道を引用し、「中国空母は完成から就役まで3年、インド空母の建造は12年たっても終わらず」とする記事を掲載した。資料写真。
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は21日、インドメディアの報道を引用し、「中国空母は完成から就役まで3年、インド空母の建造は12年たっても終わらず」とする記事を掲載した。
それによると、インド紙のインディアン・エクスプレス(電子版)は21日付記事で次のように伝えている。
中国の「海事の目覚め」の初期の兆候は2004年の国防白書で明らかになったが、胡錦濤氏が12年の党大会で中国は「海洋強国」になることを目指すと宣言した時、中国ウォッチャーの大多数が懐疑的だった。だが、その宣言が、全面的な海事能力を獲得するための計画によって支えられていることが明らかになると、懐疑論は不安に取って代わった。中国は現在、(艦船の)数で米海軍を追い抜いただけでなく、世界最大の商船隊、沿岸警備隊、漁船団・海上民兵を擁する世界トップの造船国でもある。
インドと中国の経済・軍事分野での競争は、どんなに非対称であっても、アジアの戦略的分野で両者がライバルであり続けることを避けられなくしている。経済と軍事でますます強大化する中国は、「海のシルクロード」イニシアチブを通じて影響力を拡大し、インド太平洋での主導的地位を確保している。この取り組みにおける中国海軍の重要な役割は、中国の19年の国防白書で明確に説明されており、そのよりどころは強大な海事・産業能力だ。
中国とインドの海事能力の巨大な差は以下の例で示されている。中国は15年に最初の国産空母を完成させ、18年に就役させた。これは産業・技術の偉業だ。インド初の国産空母の建造は09年に開始されたが今もまだ完成していない。この効率の低さの根源を探るのは難しくない。インドは、中国とほぼ同時期の03年に最初の「海事現代化」計画に着手したが、その重点は港湾開発と道路・鉄道の接続性に限定されたものだった。
政治家たちは、同計画がインドのあらゆる海事上の欠点に対する万能薬だとした。歴代政府は、港湾開発にだけ専念し、インドの海事能力の他の重要な要素である商船、造船、船の修理、海底探査、漁業などは無視された。これらはみな、インドの海上安全保障と「ブルーエコノミー」に影響を及ぼしている。海洋現代化計画の軌跡は、インドの「海に対する無知」と政治的近視、官僚的な無能さを示している。
数十年前にインドに後れを取っていた国々は、重要な海事分野でのビジョンとダイナミズムにより急上昇している。目下、インドの主要な港は過負荷で非効率的であり、造船業は瀕死で、商船隊は不足し、成長のペースはカタツムリのようで、海底の開発はまだ始まっておらず、漁業は立ち遅れ、あらゆる場所で人材が不足している。
すべての目が海上に集中している。海軍力はインドと中国の競争において決定的な役割を果たすだろう。しかし海軍は、強力な海事部門の支援なしには空洞のままだ。海洋強国となった中国をインドが追いかけるのは、今がその時だ。(翻訳・編集/柳川)
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