中国共産党創立100年を安寧に祝うのは難しい、6月には重大事故が14件も「爆」—仏メディア

Record China    2021年6月27日(日) 10時0分

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中国では7月1日に共産党創設100周年の祝賀活動が実施される。現在は重大事故の防止策として厳格な調査が推進されているが、6月に入り死亡事故が多発している。写真は党創設100周年の飾りつけがされた花壇。

中国では7月1日、中国共産党創設100周年の祝賀活動が実施される。フランスメディアのRFIは25日付で、中国各地で重大事故が発生し続けており、共産党の創立を「護衛」するのは容易でないと評する記事を発表した。同記事は見出し部分で「中国6月爆14起重大事故(中国では6月に重大事故が14件『爆』)」と表現した。

中国で共産党創設100年の祝賀に際して、各地で疾風怒濤のように、安全確保のためのローラー式調査が進められているという。しかし「安全生産月間」である6月になり、少なくとも14件の重大死亡事故が発生している。

6月13日には湖北省十堰市で、25人が死亡し138人が負傷するガス爆発事故が発生した。中国共産党中央委員会の習近平総書記(国家主席)は即座に、最近になり各地で事故が多発しているとして、「安全上のリスクを全面的にもれなく調査し、社会の大局の安定を維持し、党創立100周年のために良好な雰囲気を創造する」ことを求めたという。

地方政府も、7月1日の共産党創立100周年の祝賀活動の前に大事故が発生することを防止しようとして、さまざまな方策を発表している。例えば上海市の場合、6月20日午前0時から7月2日午後11時までは、危険物の輸送をすべて禁止した。また、中央政府安全委員会は21日に、安全監督検査チーム16組を各地に派遣した。李克強首相らも「建党100周年のために、安全で安定した環境を創出せよ」と指示したという。

しかしRFI記事によると、6月に入り、中国では死亡を伴う重大事故が、公式に発表されたものだけで14件、発生しているという。

6月4日、甘粛省蘭州と新疆ウイグル自治区ウルムチを結ぶ鉄道の蘭新線で、作業員が列車にはねられ9人が死亡。

6月4日、河南省鶴壁煤電股フェン有限公司の炭鉱でガス噴出事故が発生して8人が死亡。

6月10日、山西省忻州市代県の大紅鉄鉱山で出水事故が発生し、居合わせた13人全員が死亡。

6月12日、貴州省貴陽市で、危険物運搬車からギ酸メチルを抜き取る作業をしていたところ、漏出事故が発生して8人が死亡、3人が負傷。

6月12日、陝西省宝鶏市内の太白山森林公園で自動車の横転事故が発生して3人が死亡、7人が負傷。

6月13日、湖北省十堰市内の食品市場でガス爆発が発生。18日時点で25人が死亡、37人が重傷。

6月13日、操業を停止して検査と修理中の作業を行っていた四川邑豊食品公司で、従業員が相次いで廃水プールに転落して6人が死亡。

6月13日、河北省石家荘新楽市内の建設工事現場でタワークレーンの吊り上げ作業中に事故が発生し、作業員2人が墜落して死亡、4人が負傷。

6月15日、江蘇省南京市南京銀行科学教育イノベーションパークの工事現場で基礎坑の崩落事故が発生し2人が死亡、2人が負傷。

6月17日、浙江省金華三渓市の南門大橋が崩落。橋面の一部は作業中のパワーショベルに落下し、運転手1人が死亡。

6月19日、湖南省チン州市(「チン」は「林」におおざと)汝城健内の住宅用建物が突然倒壊し、5人が死亡、7人が負傷。住宅は7階建てで、住人が自分で作った建物だった。

6月22日、福建省竜岩市上坑県内の農村で、住人が建物2棟の間の通路で宴会を開いていたところ、壁が倒壊したために9人が死亡、7人が負傷した。日よけのために大きな布を両側建物の上部に取り付けたところ、レンガづくりの壁が布から受ける力に耐えられなくなって倒壊した。

6月22日、浙江省寧波市内の工事現場で杭打機が倒れ、下敷きになった乗用車内にいた2人が死亡した。

6月25日、河南省商丘市柘城県内の武道館で火災が発生し、18人が死亡し16人が負傷した。死者の多くは未成年だった。(翻訳・編集/如月隼人

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