ファン・コミュニティーによる違法行為が横行する中国、当局が本格的な取り締まりに乗り出す

Record China    2021年6月29日(火) 22時50分

拡大

中国の動画配信サービス・愛奇芸は24日、国家インターネット情報弁公室がネットで横行しているファン・コミュニティーによる違法行為などを取り締まる「清朗」行動に積極的に協力する声明を発表した。

中国の大手動画配信サービス・愛奇芸(アイチーイー/ iQiyi)は24日、国家インターネット情報弁公室(国家網信辦)がネットで横行しているファン・コミュニティーによる違法行為などを取り締まる「清朗」行動に積極的に協力する声明を発表し、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で話題を集めている。

「清朗」行動の取り締まり対象には、(1)アイドル応援をかたって未成年者を人気投票、高額消費、応援会の資金集めなどに誘導する行為、(2)特定のアイドルに対する推しとディスりで敵対心をあおる行為や、誹謗(ひぼう)中傷・人肉捜索(ネットユーザーの協力により、ある人物の個人情報を特定し公開すること)・プライバシー侵害に当たる行為、(3)ファン同士の富の自慢や競争をあおる行為、(4)ファンへの呼び掛けやネットゴーストライターを雇って推しの文章を投稿したり、コメント欄を制御したりする行為、(5)推しのアイドル人気に便乗したり、話題を作ったりするなどして世論をあおり、社会秩序を乱す行為、の五つが含まれている。

いま中国では、アイドルや人気スターをめぐって、ファンによる迷惑行為や違法行為が後を絶たない。推しのアイドルに投票するため2次元コードが付いた牛乳を大量購入して大量廃棄したり、アイドルグループの宿泊施設に無断侵入して迷惑行為を繰り返したり、人気スターを目当てに機内まで追いかけて周囲に迷惑をかけたりと、その悪影響は日に日に顕在化してきているとみられている。

このような中、国家網信辦は15日から2カ月間の取り締まり強化期間を設けた。SNSやニュースサイト上の違法な書き込みや有害コンテンツを削除し、健全な環境作りに励む狙いがあるとみられている。動画配信大手の協力もあってネットやエンタメ環境は改善されるのか。取り締まり効果は現れるのか。期待と注目が集まっている。(編集/RR)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携