Record China 2021年7月3日(土) 15時20分
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ドーピング規定違反で今夏の東京五輪に出場できなくなった中国競泳の孫楊について、複数の中国メディアが「減刑のチャンスをふいにした」と報じた。
ドーピング規定違反で4年3カ月の出場停止処分を受けたことにより、今夏の東京五輪に出場できなくなった中国競泳の孫楊(スン・ヤン)について、複数の中国メディアが「減刑のチャンスをふいにした」と報じた。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は7月1日に公式サイトで今回の裁定書の全文を公開した。裁定書には、今年5月31日に孫楊側から「東京五輪の出場申請に間に合うように最終的な判断を6月23日までに公表してほしい」との申し入れがあったことが記されている。なお、出場停止処分の裁定は6月22日に下された。
CASは2018年9月のドーピング検査での孫の行為が「粗暴」であったため、ドーピング検査を正常に完了することができず、国際水泳連盟のアンチドーピング規定に違反する行為に該当し、4年間の出場停止が相当と判断した。報道によると、孫楊のドーピング違反について「故意ではなかったこと」が証明できれば2年に減刑される可能性があった。しかし、孫楊はこれを証明しようとはせず、検査スタッフによる血液サンプル採集の過程に問題があったと主張し続けたという。
このため、最終的にCASは「自身の行為による結果が重大な事態になる可能性があることを知っていた」として、孫楊の行為が「故意」の要件を満たすと判断。孫楊は14年にドーピング違反で3カ月の出場停止が科されており2度目の違反となることから3カ月が上乗せされ、4年3カ月となったという。
今回の裁定により、孫楊は東京五輪および22年9月の杭州アジア大会に出場できなくなったが、仮に2年減刑されていた場合、出場停止期間は20年2月28日から起算されるため、杭州アジア大会には出場できたことになる。(翻訳・編集/北田)
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