韓国・ソウル首都圏で「コロナ解放区」禁止令、夜は酒盛り、翌朝にはごみ散乱

Record China    2021年7月9日(金) 20時40分

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韓国のソウル首都圏で「夜10時以降、公園や河川敷など屋外での飲酒禁止」が発令された。公園などでは多くの市民が酒盛りを繰り広げ、翌朝にはごみが散乱する「コロナ解放区」になっていた。ソウル

インドで確認された新型コロナウイルスの変異種で、より感染力が強い「デルタ株」が広がる韓国のソウル首都圏で「夜10時以降、公園や河川敷など屋外での飲酒禁止」が発令された。公園などでは多くの市民が酒盛りを繰り広げ、翌朝にはごみが散乱する「コロナ解放区」になっていた。

朝鮮日報によると、今月2日夜11時、コロナの感染拡大後に多くの市民が訪れるようになったソウル市冠岳区の奉林橋周辺では数百人の若者らが集まり、まるで野外パーティーのような光景になった。この橋の下を流れる道林川周辺の公園はもちろん、歩道でも飲酒をする姿が多く見られた。ソーシャルディスタンスどころかマスクを着用した人の姿もほとんどなかった。  

夜が深まると一層騒がしくなった。無線マイクを手に大声で歌を歌う人も現れ、これを制止する警察官と言い争いになった。深夜1時ごろには2人の男性が川沿いの茂みを歩いていたかと思えば突然小便し、ある女性は飛び石の上でたばこを吸い、その吸い殻を川に投げ捨てた。

この日「ヨントラルパーク」と呼ばれるソウル市麻浦区延南洞の「京義線スプキル(森の道)」周辺も同じような状況になった。夜10時になると周辺のコンビニなどは酒やつまみを買い求める客でいっぱいになった。

「芝生保護」と書かれた立ち入り禁止区域の芝生の中でも飲み会が始まった。警察や管理人もどうしようもなかった。ソーシャルディスタンスやマナーを呼び掛ける管理人と夜10時半から1時間半にわたり同行して取材したところ、「ここでどうやってソーシャルディスタンスをやるの?」「なぜ私たちだけに言うの」と言い返してくる人ばかりだった。

コロナ禍の長期化でソウル都心には夜になると、こうした「コロナ解放区」に変わる地域が増えている。居酒屋などが閉店する「夜10時シャットダウン」の影響で屋外で飲酒をするだけでなく、深夜から早朝まで公共の場所で騒いだりごみを捨てたりする人が増えているため、周辺住民や警察、環境美化員らは頭を痛めている。

聯合ニュースなどによると、危機感を強めた韓国保健福祉部(省に相当)は4日、「首都圏では夜10時以降、公園や河川敷など屋外での飲酒を禁止する」と発表。ソウル市当局は6日、市が管理する25の主要公園と市内を流れる漢江沿いにある漢江公園全域での午後10時から翌日午前5時までの飲酒を禁じる行政命令を出した。6日夜に行った現場点検では251件の違反を摘発した。市は違反者が注意を聞き入れない場合、10万ウォン(約1万円)以下の過料を科す方針だ。(編集/日向)

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