中国で悪質ファンを訴える芸能人が相次ぐ中、韓国の人気グループEXOの元華人メンバーで、歌手で俳優のクリス（呉亦凡/ウー・イーファン）も訴訟に乗り出す動きを見せた。クリス側の弁護士が8日出した声明がネットで反響を巻き起こしている。

声明はあるネットユーザーを名指しして「呉亦凡氏に関する虚偽の情報を大量に流した」と指摘するもので、これが原因でクリスの名誉が著しく損なわれたと言明。その上で「いかなる組織、個人も侮辱や誹謗（ひぼう）などの方法で他人の名誉権を侵害してはならない」「注目されるために事実とかけ離れた内容を投稿する行為は法律のボトムラインを越えている」などと断じ、クリスの合法的権益を著しく損ねる言論を即刻削除するよう警告すると同時に、訴訟など一切の法的手段によってクリスの合法的権益を守る準備を進めていること、ネットの動きを注視していく考えであることを強調した。

クリス側の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）アカウント・呉亦凡工作室はこの声明を示して「（ネット上の）このような注目集めの宣伝行為に大変驚き、その大げさで人騒がせな表現や悪意に満ちた中傷を強く非難します」とつづり、ただちに訴訟を起こす考えを表明。「法制社会は法律軽視の悪意あるデマで人々を欺くことを絶対に許さない」とも訴えており、ファンはこれに「クリスが権利を守ることを支持する！」などのコメントを寄せている。（翻訳・編集/野谷）