人民網日本語版 2021年7月12日(月) 21時50分
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2022年にカタールで開催されるFIFAワールドカップ(W杯)のアジア最終予選に進出する12カ国の組み合わせ抽選会がこのほど、マレーシア・クアラルンプールで行われた。
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2022年にカタールで開催されるFIFAワールドカップ(W杯)のアジア最終予選に進出する12カ国の組み合わせ抽選会がこのほど、マレーシア・クアラルンプールで行われ、中国は日本、オーストラリア、サウジアラビア、オマーン、ベトナムとともにグループBに入った。抽選の結果が決まり、サッカー中国代表は再びW杯最終予選に向けた戦いをスタートした。
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W杯経済の金脈を掘り当てようとする戦いもスタートした。大きなものでは入場料収入、放映権収入、スポンサー収入、小さなものではサッカーファンが買い求める1杯のアルコールやザリガニ、ユニフォームなどがW杯経済の主戦場になる。
■ザリガニとビールの売り上げがまた爆発的増加?
ザリガニを食べながらビールを飲んでサッカーを観戦する。これは多くのサッカーファンにとっての夏の一番の楽しみだ。
実際、4年に一度のW杯はサッカー界の一大イベントであるだけでなく、飲食業界にとっての一大イベントでもある。業者はこの時期になるとよく一連のマーケティング手法を繰り出し、サッカーファンから大いに「しぼりあげよう」とする。こうした傾向は今年の欧州選手権の期間中にもみられた。
北京市にある牛啤堂精醸啤酒餐吧(NBeerPub)の店員は、「最近うちの店はとても繁盛していて、午後6-11時だと整理券を取って並ばなければならない状況だ」と述べた。また、火鬼披薩(PyroPizza)五棵松店の店員は、「うちは平日は大体深夜2時頃に閉店するが、欧州選手権の開催中は消費者のニーズに応えるため、状況に応じて閉店時間を遅らせている。お客様が午前0時や3時に始まる試合を見たいなら、うちに来れば観戦できる」と話した。
オンラインフードデリバリープラットフォーム「Eleme」がこのほど発表したデータでは、欧州選手権のグループリーグが始まると、深夜・早朝のデリバリー受注量が大幅に増加した。ミルクティ、ザリガニ、焼き肉など観戦のお供に人気のグルメはどれも受注量が2倍かそれ以上増加し、特にミルクティは前年同期の3倍増となった。
中国中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルの報道によると、一部の関係者が、「2021年はスポーツのビッグイヤーで、五輪・パラリンピックも欧州選手権も今年開催される。こうしたイベントにけん引され、夜のイベントや夜市などのルートを通じてビールの消費が大幅に増加し、集まって飲む機会も増加するとみられ、ここ数年は売り上げが振るわなかったビールが今年は息を吹き返す見込みだ」との見方を示す。
前出の調査データによると、このほかにも京東プラットフォームではサッカーボール、ユニフォーム、シューズなどの受注量が試合の選手権開催期間に前期比75%増加し、体組成計の売り上げも前年同期比65%以上増加した。さらに、ぜいたく品の受注量が前期比18%増、化粧品が前期比35%増だったことが注目される。業者にとって、このサッカーの祭典はサッカーファンのお祭りであるだけでなく、これを契機に消費を促進できる絶好の商機でもあると言える。
■スポンサーの争奪戦の場所は
4年に一度のW杯は知名度を上げたい企業にとって、顔を売るまたとない機会でもある。
欧州選手権の公式サイトによると、今年の欧州選手権公式スポンサーは12社あり、中国企業が3分の1を占め、家電の海信集団(ハイセンス)、キャッシュレス決済の支付宝(アリペイ)、ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」、スマートフォンのvivo(ビボ)が名を連ねる。
現在、この4社はスポンサー契約金額を明らかにしていないが、2016年欧州選手権のデータが参考になる。そのデータによると、16年のスポンサー収入は4億8300万ユーロで、スポンサー8社が6000万ユーロずつ拠出した計算になり、当時のレートで人民元に換算すると約4億4000万元だ。分析では、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮すると、今回も従来の水準を維持するならスポンサー料金はそれなりの金額になり、大体6000万ユーロから8000万ユーロになるという。
再びW杯アジア最終予選に挑む中国チームを、大勢の観客とサッカーファンたちが待ち受けている。市場調査会社の艾瑞諮詢(iResearch)の予測では、中国のサッカーファンは約2億人で、定期的に試合を観戦する人は約3000万人に上る。感染症の影響により、5月30日に中国チームがホームでグアムチームと戦ったゲームは実に1年半ぶりに中国チームがホームでビッグゲームを迎えた。統計によると、当日の観戦者は2万9000人を超えた。アジアサッカー連盟(AFC)の規定によると、この試合の観戦者の上限は3万人で、定員の96%に達したことになる。
「わいわい騒ぎながら試合を見る」中国のサッカーファンたちは、中国チームへの愛を持ち続けている。企業にとってみれば、露出度の極めて高いこのチャンスをみすみす逃す手はない。中国チームがカタールW杯に出場できるかどうかにかかわらず、カタールの競技場を取り囲む広告ボードが企業の「兵家必争の地」になることは確実だ。実際、企業の中には動き出したところもある。21年4月、海信は国際サッカー連盟(FIFA)と協力を達成し、カタールW杯の公式スポンサーになった。
■過去5年でサッカー育成企業が新たに4000社近く増加
サッカーファンの活発な動きがサッカーに関わるさまざまな関連産業の発展を促すとみられる。同時に、ビッグゲームを行うと、開催都市には複数の経済推進力がもたらされ、たとえば関連措置のさらなる完備、スポーツ施設の改修やメンテナンス、周辺の交通網の構築や改善などがあり、都市のサッカーインフラ建設なども見込まれる。
ま、、W杯などのイベントは育成産業の発展ももたらした。天眼査アプリのデータでは、中国には現在、サッカー育成関連企業が5400社以上あり、7割近くにあたる4000社は過去5年間に設立されている。地域分布を見ると、広東省が最も多く32.96%を占め、浙江省が2位で17.75%、北京市が3位で16.9%となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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