Record China 2021年7月15日(木) 5時20分
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12日、豪放送局ABCは、東京五輪でアスリートの集団感染が発生するリスクについて有識者の見解を紹介する記事を掲載した。
2021年7月12日、豪放送局ABCは、東京五輪でアスリートの集団感染が発生するリスクについて有識者の見解を紹介する記事を掲載した。以下はその概要。
この3週間、東京の新型コロナ新規感染者数は増加の一途をたどっており、東京五輪は無観客での開催を強いられることになった。一方、世界各地からアスリートたちが続々と日本に到着し始めている。豪研究機関カービー研究所のライアナ・マッキンタイア教授は、選手村が「変異株の培養皿」になる可能性を指摘している。
一方で、豪ディーキン大学の伝染病専門家であるキャサリン・ベネット教授は「選手村では多くの厳格な措置が取られており、アスリート感の感染リスク、特に各国・地域間の感染リスクを減らすよう努力している」と述べた。
国際五輪委員会によれば、五輪に参加する各国・地域代表団メンバーの約84%がワクチンを接種したという。また、全ての選手が同時に選手村を利用するわけではないほか、試合のある5日前から試合終了後2日以内という滞在制限が設けられている。さらに、東京へ赴く前の4日間で2回の検査を受けて陰性であること、空港到着時に1回、日本滞在中は毎日1回検査を受けることが求められている。
ただ、ベネット教授も「東京でウイルスに感染する、あるいは無症状の陽性である場合に知らず知らずのうちにウイルスを選手村に持ち込んでしまうリスクがあり、そうなればパニックが生じる可能性がある。感染していない選手が隔離を求められ、試合に参加できないという事態も起こりかねないのだ。これは大会関係者やアスリートにとっては最悪の状況だ」と指摘している。
マッキンタイア教授はさらに「東京にやってくるのは若いアスリートたち。彼らは楽しく遊びたいと思っている」とし、マスクの着用やソーシャルディスタンスなどのルールが完全に守られるかどうかに疑問を示したほか、「もう一つ、考慮されていない事柄がある。それは性的な接触(による感染だ)」と指摘。選手村での秩序が少しでも乱れれば、どんなに完璧な感染対策プランも崩壊の危機を迎えることになるとの考えを示した。(翻訳・編集/川尻)
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