anomado 2021年7月14日(水) 15時50分
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幼児誘拐の実話を基にした中国映画「失孤」で、主人公のモデルとなった男性が24年間捜し続けた息子と再会を果たしたことで、映画で“息子”を演じた俳優ジン・ボーラン(井柏然)も喜びの声を上げている。
2015年の映画「失孤」は、2歳の息子をさらわれた男性が、中国全土をバイクで駆けて捜し回る15年を追ったストーリー。実話が基になっており、香港の俳優アンディ・ラウ(劉徳華)が演じた主人公は、山東省在住の郭剛堂(グオ・ガンタン)さんがモデルとなっている。
郭剛堂さんが捜し続けた息子の郭振(グオ・ジェン)さんらしき男性が河南省で見つかったのは、今年6月のこと。DNA型鑑定の結果、親子であることが明らかになり、このほど24年ぶりの再会を果たした。
映画「失孤」では、息子を捜してバイクで中国全土を駆ける主人公が、偶然知り合った修理工場の若者と縁を持ち、彼も幼児誘拐の被害者と知って、親子のような関係を結んでゆく。この若者を演じた俳優ジン・ボーランが13日に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で、「感動。粘り強い努力が幸せな結末を迎えた。長年にわたって諦めなかった公安局と郭さんに敬意を表する。どうか、世の中の離れ離れになった全ての家族が再会できますように」と記し、親子の再会を祝福している。
郭さん親子についてはアンディ・ラウも、再会の日にビデオメッセージを送っており、感動と喜びを語っていた。また、「失孤」のポン・サンユエン(彭三源)監督も13日、「あなたの歩いた道、流した涙、なめた辛酸を、二度と経験する人がありませんように」と、郭さんに向けたメッセージを公開している。
幼児誘拐で親元から引き離された郭振さんだが、大学を卒業し、現在は教職に就いており、被害者の中でも恵まれたケースだったことが明らかになっている。なお、父親の郭剛堂さんは1997年から40万キロにも及ぶ距離をバイクで走り、息子捜しを続けてきた。(Mathilda)
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