韓国人も知らない透明のトッポッキがブーム?世界で現地化されるK-フードに韓国ネットが危機感

Record China    2021年7月17日(土) 22時30分

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14日、韓国・ヘラルド経済は「韓国人も知らない透明のトッポッキがブーム?K-トッポッキの変化」と題する記事で、世界各地で現地化されているトッポッキの現状を伝えた。写真はトッポッキ。

2021年7月14日、韓国・ヘラルド経済は「韓国人も知らない透明のトッポッキがブーム?K-トッポッキの変化」と題する記事で、世界各地で現地化されているトッポッキの現状を伝えた。

記事によると、ベトナムは「トッポッキブーム」が起きている代表的な地域。ベトナムに進出した韓国のコンビニチェーン「GS25」ではホットフードとしてトッポッキが販売されているが、韓国にはない商品だという。また、餅の代わりにライスペーパーを使うという、「現地化」されたトッポッキもはやっている。「ライスペーパートッポッキ」と呼ばれ、ライスペーパーを水に浸した後、2枚重ねて巻きトック(餅)の形にする。色はより透明に近く、中にチーズや肉、野菜などを入れて好みに合わせて作れるのが特徴だ。SNSにはその写真とレシピが次々と掲載されており、韓国でも流行し始めているという。

トッポッキはベトナムだけでなく、中国でも人気だという。インターネットでも手軽にトッポッキを購入でき、現在では中国現地の企業も参入して「蛋黄(…塩漬けにしたカモの卵の黄身)トッポッキ」を発売するなど、中国人の口に合ったトッポッキの開発により年々競争が激しくなっているという。

これまで、トッポッキ輸出の最大の壁は「食感」と「辛味」だった。欧米ではもっちりとした食感が好まれず、辛さもネックになっていた。しかし今は各国でさまざまな変化を遂げている。このような現象の背景には、新型コロナウイルス事態以降に拡散した「フーディー(foodie)文化」も作用したと記事は指摘している。単なるグルメを意味していたフーディの概念が、料理を「遊び」と「文化経験」として楽しむ意味へと拡大していった。これにより、「K-トッポッキ」を食べてSNSで共有することは「楽しく新しい経験」になっているという。

なお、韓国関税庁の輸出入統計によると、昨年1月から11月にかけてのトッポッキ輸出額は、前年比40%以上増加の4846万3000ドル(約53億4115万円)で、過去最高値を記録した。

これを受け、韓国のネット上では「トッポッキの味にハマる人が増えますように。Kフードよ、世界に広まれ~」「韓国の食べ物が世界で人気だと思うと誇らしい」と喜ぶ声が上がっている。

一方で「そのうちまた中国が『トッポッキの元祖は中国』とか言ってきそう」「30年後のベトナム:トッポッキはベトナム固有の食べ物」と危機感を示す声も多数寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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