日本への帰化を断り韓国代表に、安昌林が柔道で銅メダル獲得=韓国ネットは称賛「真の韓国人」

Record China    2021年7月28日(水) 10時40分

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27日、韓国・東亜日報は「在日同胞3世の韓国代表、安昌林が銅メダルを獲得した」と報じた。「日本への帰化を拒否し、東京の空に太極旗をはためかせた」と称えている。写真は柔道。

2021年7月27日、韓国・東亜日報は「在日同胞3世の韓国代表、安昌林(アン・チャンリム)が銅メダルを獲得した」と報じた。「日本への帰化を拒否し、東京の空に太極旗をはためかせた」と称えている。

東京五輪の柔道男子73キロ級が26日、日本武道館で行われ、在日韓国人の韓国代表、安が3位決定戦でオルジョフ(アゼルバイジャン)を下した。前日の男子66キロ級のアン・バウルに続き、韓国柔道2個目の銅メダルとなった。

1994年3月に東京で生まれた安は、厳密にいうと在日3.5世となる。父方は曾祖父、母方は祖父の代に、それぞれ日本に移住した。空手道場を営む父のもと6歳で空手と柔道を始めた安は、柔道の名門、筑波大学に進み、2年生だった2013年、全日本学生柔道体重別選手権の73キロ級で優勝。その後、監督から日本への帰化を進められたが韓国に渡り、2014年に竜仁(ヨンイン)大学に編入した。帰化を断ったことは全く後悔しておらず「祖父母が命懸けで守ってくれた国籍を忘れることはできなかった」と力強く語ったという。

16年にはリオ五輪に出場したが、3回戦で敗退した。初の五輪で苦杯をなめた後、柔道一筋でここまで来た。「人生の全ての基準は柔道。実力が1%でも上がるなら何でもやった」といい、趣味としてトライアスロンにも「柔道に必要な体力を養うため」挑戦したという。

記事はこの他、「私の精神の基本は在日同胞社会で作られた」「在日同胞の立場は難しい。日本では韓国人、韓国では日本人として扱われる」「私を見て在日同胞のスポーツ選手や子どもたちが勇気を出してくれたらうれしい」という安の言葉を伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「心からおめでとう。苦しみを乗り越えてきたんだな。誇りに思う。ありがとう」「メダルに関係なく、韓国人以上に真の韓国人だ」「すばらしい、カッコいいな。安選手、もう泣かないで」「在日同胞に対する誤解を持っていたことを申し訳なく思う。韓国籍を捨てないでくれてありがとう。どんな金メダルよりも価値ある銅メダルだ。誰よりも韓国人で愛国者だ」「日本で生まれ、韓国人の名前と国籍を守って暮らし、簡単に日本国籍を選んで日本代表になることをせず、険しい道と知りいながら韓国に移住し太極旗を背負うことになるまで、どんなにつらかったか想像もできない。愛国とはこういうことだ」など、称賛のコメントが殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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