Record China 2021年7月29日(木) 8時20分
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釜山市教育庁が特性化高校の生徒を対象に実施した公務員試験で、不合格になった男子生徒が自殺する事件が起きた。資料写真。
韓国・釜山市教育庁が特性化高校(建設・機械などの特殊分野の職業教育を行う学校)の生徒を対象に実施した公務員試験で、不合格になった男子生徒が自殺する事件が起きた。遺族は、不合格者宛てに合格を祝うメッセージを送付した行政のミスが原因だと訴えている。28日、韓国・聯合ニュースが伝えた。
記事によると、自殺した生徒は26日、釜山市教育庁が実施した地方公務員採用試験で、自身が不合格となったことを確認。この試験は特性化高校の3年生を対象に、9級公務員を選抜するものだった。しかし生徒は試験結果を確認する過程で、釜山市教育庁が誤って表示した「合格おめでとう」という文句を目にしていたという。
教育庁側は、26日午前10時に合格者が発表された際、不合格者が試験成績を照会する時にも「合格おめでとう」というメッセージが表示されていたことを認めており、「合格者のリスト自体に誤りはなかったが、その一番下に筆記試験の成績を確認する方法を案内していた。成績を確認する過程で、不合格者に対しても10分間合格メッセージが表示された」と説明している。
生徒は合格発表の行われた日に釜山市教育庁を訪問し、「行政側のミス」という説明を聞いて帰宅した後、自殺したという。生徒は筆記試験の成績はよかったものの、面接で合格者の点数に及ばず不合格になったとされる。
教育庁側はこれに対し、「地方公務員試験に関連し、悲しい事件が起きてしまったことを非常に残念に思う」と述べている。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「公務員は命まで捧げるような仕事じゃないよ」「ものすごく腹が立つとは思うけど自殺までするなんて…とにかく残念」「何か面接で悔しい思いでもしたんじゃないかな」「試験を目的に頑張っていたのなら、無気力になって自殺に走ったんだと思う」など、同情の声が寄せられている。
また、「ミスはミス。教育庁はもっと気を付けて仕事をしてほしい」「筆記試験の成績優先にして、基準や客観性のない面接試験はなくすべき」「高校生の特別採用自体、実施する必要が分からない」など、試験制度や行政の態度を疑問視するコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)
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