Record China 2021年7月31日(土) 17時20分
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世界アーチェリー連盟が製作した韓国人選手を紹介する動画が、「フォントが人種差別だ」として物議を醸している。写真は実際の映像。
世界アーチェリー連盟(WA)が製作した韓国人選手を紹介する動画が、「フォントが人種差別だ」として物議を醸している。7月30日、韓国・ソウル新聞が報じた。
記事によると世界アーチェリー連盟は27日、東京五輪の女子個人戦の予選結果を報じる動画で、韓国の安山(アン・サン)、姜彩栄(カン・チェヨン)、張ミン喜(チャン・ミンヒ)らの試合の様子を紹介。しかし選手の名前を「チャプスイ(雜碎、chop suey)」(肉と野菜を炒め合わせた米国式の中国料理)と呼ばれるフォントを使用して表示したことから、「人種差別」との批判を浴びているという。
このフォントは「ワンタン」とも呼ばれ、中国の筆書体を模したもので、中国料理店のメニューなどで多く使われていた。そのためフォント自体に人種差別の意味はないものの、アジア人以外がアジア人に対してこのフォントを使用する場合、軽蔑や嘲笑、差別の意味が込められる場合があるとのこと。100年以上の間、アジア系米国人に対して侮辱したりからかったりする際に、チラシやポスターなどでこの書体が使われてきたからだという。
過去にも2012年にピーター・フックストラ議員が上院議員選に出馬した際、中国人女性キャラクターと同フォントを用いてサイトを作成して批判を受けており、2018年にニュージャージー州の共和党州委員会が韓国系米国人の民主党員アンディ・キム氏を攻撃した際も、同フォントが使用されていた。
これに対し世界アーチェリー連盟側は、「韓国のアーチェリー選手の圧倒的な実力を伝えようとしただけで、人種差別の意図はなかった」と釈明。「東京五輪のロゴに用いられている一筆書きの円になるべく近いフォントを選んだだけ」と説明しているという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「米国人はいまだに韓国が中国の属国と思っている人が多いようだ」「気持ち悪いフォントだな」「もっと一般的なフォントを使えばいいだけなのに」「連盟を狙って矢を射ろ」「今回の五輪は最低なことばかり」など、反発の声が多く寄せられている。
一方では、「MBCの犯したミスに比べれば大したことじゃない」「ささいなことで騒ぐのはやめよう」「いちいち腹を立てて問い詰めていたら、事実だと認めることになるし、相手もますます反発するよ」など、過剰な反応だとする意見も見られた。(翻訳・編集/丸山)
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