中国が新たな感染の波に見舞われる、鄭州では住民1000万人に検査―独メディア

Record China    2021年8月2日(月) 18時20分

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独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは2日、「昨年、新型コロナウイルスの感染抑え込みに成功した中国が感染の波に見舞われている」と指摘する記事を掲載した。写真はワクチン接種会場。

独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは2日、「昨年、新型コロナウイルスの感染抑え込みに成功した中国が感染の波に見舞われている」と指摘する記事を掲載した。

記事は、中国国家衛生健康委員会が1日、75人の新規感染を発表したことを伝え、うち53人は国内での感染だと指摘。中国政府は感染力の強い変異ウイルス・デルタ株と観光シーズンによる新たな感染の波を抑制しようと今まさに努力していると説明し、「江蘇省の南京禄口国際空港に関連するデルタ株の広がりはすでに20余りの都市と10を超える省に及んでいる」と報じられていることにも言及した上で、当局がこれまで南京市の住民920万人を対象に3回のスクリーニングを実施し、4回目の準備を行っていることを伝えた。

この他、湖南省の観光地・張家界を訪れた南京の観光客4人の感染をめぐって、当局は観光地を閉鎖するなどした他、ここで開かれた演劇イベントに参加した5000人余りを全国範囲で追跡している。保健当局者は「張家界の小型の感染流行は南京から来た旅行者が引き起こしたもので、ウイルスは20以上の都市に広がった」と述べたという。

記事は、中国のウイルス専門家の鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏が先月31日の取材に張家界が新たな感染拡大の起点となったと指摘したことを伝えた上で、北京や海南、寧夏、山東でも張家界と関係する感染者が確認されたことを報じた。一方、河南省鄭州市ではこれまでに30人の国内感染が判明しており、今月1日には住民1000万人に対する検査が命じられている。

新たな集団感染ではワクチン接種済みの人の感染も確認されており、当局者は「正常なことだ」とした上で、厳格な予防措置を取ると同時にワクチンを接種することの重要性を強調したという。(翻訳・編集/野谷

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