Record China 2021年8月5日(木) 0時20分
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中国国営の新華社の記者がこのほど、ネットで人気のドリンク販売店に潜入取材を敢行したところさまざまな問題が発覚した。
中国国営の新華社によると、同メディアの記者がこのほど、ネットで人気のドリンク販売店に潜入取材を敢行したところさまざまな問題が発覚したという。
中国では近年、タピオカミルクティーなどのティードリンクを販売する店舗が人気を集めている。一方で、今年に入ってから上海の衛生当局がそうした店舗の問題を次々と指摘。社会的に注目を集めていた。そうした中、新華社の記者は先日、北京市にあるネットで人気の「奈雪(なゆき)の茶」の店舗に従業員として潜入取材を行った。
「奈雪の茶」はひらがなの「の」を使用するなど、日本風の雰囲気が漂うが、2015年に「広東省深セン市で創業した中国発の企業。20年7月には大阪に日本1号店を出店している。
報道によると、記者は勤務初日に店内にゴキブリが這っているのを発見。上役に報告したものの、「大丈夫。放っておいていい」との回答だった。ゴキブリの存在は多くの店員にとって「普通のこと」になっており、「忙しいとそこまで手が回らない」と話した人もいたという。
厨房では黒ずんだマンゴーがテーブルの上に置かれていた。上役からは黒ずんだ部分を削って使えばいいと指示された。また、ラベルの紙などが誤ってマンゴーピューレの上に落下することがあったものの、取り除いてそのまま使用されていた。商品は製造から4時間以内に販売する決まりだったが、一部の店員は4時間を過ぎた商品のラベルを張り替えて売り続けていたという。
ほかにも、調理時に手袋を着用していなかったり、ふきんを決められたサイクルで洗わずに使い回してたりもしたそうだ。
記事によると、これは同店だけのケースではなく、北京市市場監督管理局はこれまでにも他店での抜き打ち検査で同様の問題を発見、改善を命じていた。
中国農業大学食品学院の朱毅准教授は、「ドリンク店は至る所にあり、同質化が深刻。競争が激しく、原材料が値上がりしている。デリバリーの割合が増加しており、多くの消費者は実店舗を見る機会がない。店は金を稼ぐことを追求して管理を怠っており、店の衛生環境が共通の問題となっている」と指摘したという。(翻訳・編集/北田)
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