歌手で俳優のクリス（呉亦凡/ウー・イーファン）の性的暴行疑惑の騒動について、関わりを持っているとネットでうわさを拡散された女優ファン・ビンビン（范冰冰）ら芸能人が、次々と公安局へ通報したことを公表している。

韓国人気グループEXOの華人メンバーだったクリスにこのほど、被害者を名乗る女性の告発によって、未成年への性的暴行疑惑が浮上。先月31日には、北京市公安局・朝陽分局が運営する中国版ツイッター・新浪微博（ウェイボー）の公式アカウントが、強姦（ごうかん）罪の容疑で拘留中と発表した。

3日夜、女優のファン・ビンビンが中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でデマの拡散をやめるよう呼び掛けた後、個人事務所のウェイボーのアカウントが、公安局に被害を通報したことを公表。ファン・ビンビンについては、参加した慈善活動で若い女性を選び、人身取引の供給源となっていたなどとネット上でうわさが拡散されていた。

同じくクリスの性的暴行スキャンダルへの関わりを疑われた俳優のジン・ボーラン（井柏然）も3日、事態が深刻化していることから公安局への通報を決定したと発表。同日夜にジン・ボーラン自身がスタッフと共に、公安局へ足を運んだことを明らかにしている。

同様に関与を疑われた俳優のバオ・ベイアル（包貝爾）、男性司会者のホー・ジョン（何炅）も4日、それぞれウェイボーでうわさを否定し、一切を公安局に任せるため通報したことを発表している。

クリスのスキャンダルへの関与について、最初に疑惑の目が向けられたのはシンガポールの男性歌手リン・ジュンジエ（林俊杰）だった。1日、リン・ジュンジエはウェイボーで弁護士事務所の声明文を公表し、誹謗（ひぼう）中傷に対する法的手続きを講じる用意があると発表。続いて2日には、台湾の男性ミュージシャンのウィルバー・パン（潘瑋柏）も同様に、ネット上でのデマに対して徹底的に責任を追及することをウェイボーで明らかにしている。（Mathilda）