韓国の次期大統領候補が「福島は安全」と発言、撤回するも批判が殺到「出馬を辞退すべき」

Record China    2021年8月5日(木) 17時20分

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次期大統領選挙の候補者である尹錫悦前検察総長が、マスコミのインタビューで、「福島の原発から放射能は漏れていない」との発言をしたことが分かった。写真は尹前総長。

次期大統領選挙の候補者である尹錫悦(ユン・ソギョル)前検察総長が、マスコミのインタビューで、「福島の原発から放射能は漏れていない」との発言をしたことが分かった。5日、韓国・聯合ニュースが伝えた。

記事によると、尹前総長は4日、地域紙のインタビューで、「福島の原発の安全性には問題がない」との旨の発言をした。問題のインタビュー記事はオンラインで公開されていたが、その後削除されたことも物議を醸しているという。

尹前総長はこの中で、「福島の原発は爆発したわけではない」とし、「地震と津波のため被害は大きかったが、原発自体が崩壊したわけではないので基本的に放射能漏れはなかった」と語っていた。

これを受け、同じく次期大統領選挙の候補者である元喜龍(ウォン・ヒリョン)前済州道知事は、5日に大統領選挙候補者登録を終えた後、尹前総長の発言を強く批判。「福島の処理水について国民の反発が強まっているのに、それが尹前総長の自然な考えなのであれば、大統領として基本的な資質を備えていない」と指摘した。

また、野党の劉承旼(ユ・スンミン)前議員も同日の記者懇談会で、「放射性物質が日本の東側の海を汚染したことはわれわれにも影響があるのに、あまりにも軽率な発言だ」とし、「原発が必要な時期であっても安全性を過信するのは禁物」と語った。

これに対し、尹前総長の選挙陣営は記者陣にメッセージを送り、発言の経緯を説明。「オンラインで掲載された記事には、候補者の意図が異なって反映されていた」とし、「紙面媒体の特性上、長時間のインタビューを要約して記事にするのは避けられないが、意味が異なっている場合は互いに調整すべき」と反論したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「出馬を辞退すべき。立派な候補者の邪魔をしないで」「恥ずかしい。こんな人間が大統領になると主張する世の中になったとは…」「謝罪もせず、『誤解だ』『悪意的だ』と言って他人のせいにするんだね」「口を開けば失言ばかり」「支持者はこんな人の何を信じてるの?不思議な国だな」「尻ぬぐいさせられる選挙陣営が大変だ」など、批判的なコメントが相次いでいる。(翻訳・編集/丸山

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