中国2選手は決勝に進めず、東京五輪スポーツクライミングの競技設定に批判相次ぐ―中国メディア

Record China    2021年8月6日(金) 23時0分

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6日、澎湃新聞は、東京五輪のスポーツクライミング競技で中国選手が決勝進出できなかったのは、競技の設定に問題があったからだと報じた。写真は同競技中国代表の潘愚非。

2021年8月6日、中国メディアの澎湃新聞は、東京五輪のスポーツクライミング競技で中国選手が決勝進出できなかったのは、競技の設定に問題があったからだと報じた。

記事は、東京五輪のスポーツクライミングの男子複合で潘愚非(パン・ユーフェイ)が、女子複合で宋懿齢(ソン・イーリン)がそれぞれ中国代表として出場し、いずれも予選敗退に終わったと紹介。中でも、クライミングの速さを競うスピード部門で世界ランク5位の宋は、スピード部門で3位に入りながら残りのボルダリング部門で19位、リード部門で18位と下位に沈み、決勝のチケットを得ることができなかったと伝えた。

その上で、試合後に宋が「スピード部門の1回目で古傷の左肩を痛めた」と明かしたことを紹介する一方で「彼女にとって負傷よりも致命的だったのは、今大会の成績のつけ方だ」と主張。「3部門の順位点を掛け合わせた合計点で順位を決め、1部門のエキスパートが決勝に進みにくい設定となっていることに、宋以外にも多くの選手が困惑していた」としている。

そして、オーストラリアの男子選手トム・オハロランが「これはとても残酷な設定。陸上なら砲丸投げに100メートル走、1500メートル走もやれと言われているようなもの」と語り、米国の男子選手ナサニエル・コールマンも「通常の国際大会は3部門が独立した種目になっている。通常1種目だけをやっている選手が複合のトレーニングをするのは大変だ」と述べたことを紹介した。

スポーツクライミングの世界選手権では、スピード、クライミング、リード、そして複合の4種目が用意されているのに対し、東京五輪で採用されたのは複合のみ。複合の順位決定方法自体は世界選手権と同様だが、個別の種目が設定されなかったことに対し、宋をはじめとするエキスパートたちから不満の声が出ているようだ。(翻訳・編集/川尻

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