Record China 2021年8月8日(日) 13時30分
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22日、米華字メディア・多維新聞は、中国本土と台湾で「日本式建築」を巡るトラブルが頻発していることについて、「中国人の自国文化に対する無知」が原因だとする文章を掲載した。写真は広徳寺。
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2021年7月22日、米華字メディア・多維新聞は、中国本土と台湾で「日本式建築」を巡るトラブルが頻発していることについて、「中国人の自国文化に対する無知」が原因だとする文章を掲載した。以下はその概要。
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新型コロナの感染が広がり、島内でも感染者が急増した台湾では、日本にゆかりのある建築や古跡などを巡る観光が人気を集めているという。一方で、「日本式建築」の設置や保存を巡ってはたびたび大きな論争が起きている。例えば、台北の松山駅に大きな鳥居が出現して物議を醸した件だ。日本の同名駅との「姉妹駅」協定締結を祝してのものというが、多くの市民が違和感を覚えるとともに「不適切な設計」との批判も飛び出した。
また、数年前には当時の台中市長が、台中公園に神社の鳥居を再建する表明した際「都市の栄光感を取り戻すため」と発言し、「鳥居に日台友好は関係ない。皇民化イデオロギー推進の表れであり、日本の軍国主義の復活現象だ」と痛烈な批判を浴びた。
似たような問題は台湾だけではなく、中国本土でも起きている。南京市の夫子廟で和服を着た市民が批判を浴びたほか、古くからある寺院を「日本風だ」などと批判するといったトラブルが起きるなどである。
このような混乱が発生するのには、近代以降の中国人が自らの文化に自信を持っていないこと、日本が強力に文化輸出を進めていること以外にもう一つ大きな理由がある。現代の中国人が自分たちの文化に対しあまりにも無知だということだ。
小さい頃から西洋の芸術を学び、日本のアニメを見て育った現代の大衆は、中国の歴史が5000年に及ぶことは知っていても、具体的中身については大して理解していない。だからこそ、古刹(こさつ)の修繕にあたって何も考えずに「日本の建築様式が混ざった」などと騒ぐのである。
歴史をしっかりと研究、分析し、中華文化をじっくりと探求する意思を持ってこそ、中国がしかるべき姿を取り戻すチャンスはやってくるのだ。(翻訳・編集/川尻)
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