Record China 2021年8月9日(月) 21時50分
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澎湃新聞は、東京五輪での中国と米国の金メダル獲得は女子選手が主力と指摘。米国が金メダル39個で中国に1個差にまで迫られたことは国力問題と無関係と主張した。写真はTokyo 2020提供。
中国メディアの澎湃新聞が9日付で掲載した記事は、東京五輪で金メダル獲得数が1位と2位だった米国と中国はともに、女子選手のメダル獲得数が多かったと指摘した。同記事は、米国の金メダル獲得数が39個で、中国に1個差にまで迫られたことについて、米国の国力低下とは無関係と主張した。記事の該当部分は以下の通り。
東京五輪の中国代表団で、金メダル獲得の主力は女子選手であり、男性陣は明らかに見劣りした。米国にも同様の現象があった。
東京五輪の中国代表中、女子選手は298人で、男子選手の133人の2倍以上だった。獲得した金メダルのうち、女子選手による獲得は22個で、男子選手の獲得は13個、男女混合による獲得は3個だった。中国について言えば、女子選手が金メダル獲得の主力だった。
女子による金メダル獲得は、男子混合種目による獲得を0.5個として計算すれば、中国が23.5個で1位だった。米国は23個で2位、日本は14.5個で3位で、以下10位まではオーストラリアの10個、ROC(ロシアオリンピック委員会)の9.5個、英国の8個、ニュージーランドの6個、ドイツの5.5個、オランダとカナダの5個と続いた。
金メダル獲得ランキングの上位3国は、いずれも女子選手による獲得の方が多かった。中国の女子出場選手が多かったのは、チームの選手数が十数人に上るサッカー、バスケットボール、バレーボール、ホッケー、水球で、女子チームは出場できたが、男子チームはいずれも出場を逃したことが影響した。
東京五輪で、米国は金メダル獲得数1位を確保はしたが、これまで強みを見せてきた種目も冴えない結果だった場合が多く、最終的に中国に1個差にまで迫られた。このことは、米国の国力低下と関係しているのだろうか。
旧ソ連は1988年のソウル大会で金メダル55個を獲得した。つまりスポーツにおいては極めて強勢だった。しかし国力全体は衰退しており、国として崩壊に向かっていた。
中国は2016年のリオ大会で、金メダル獲得数が26個という「谷間期」を迎えることになった。48個だった08年の北京大会、38個だった12年のロンドン大会と比べて大幅な後退だ。しかしこの時期、国力が大幅に増大していたことは明白だ。
スポーツの成績には当然ながら、総合国力と関係するという法則が存在する。しかしながら、その時、その時の結果を、国力の「衰退」や「進歩」の有効な指標と考えるべきではない。
スポーツの成績を長期的に見るならば、中国は1988年の金メダル獲得5個から、2大会連続で16個を獲得し、それ以降は30個以上の獲得が常態になった。これは明らかに、国力の向上によりもたらされたものだ。
米国は全体的に言えば、常に金メダル30個以上を確保する実力を持つ。(ある大会では)40個以上獲得した金メダルが、30個台に減少することは、歴史において時おり発生することであり、国力が衰退したということではない。
傑出した選手が引退したり、天才的なライバルが出現したり、さらには自国での開催か異郷に乗り込んで慣れない環境での戦いか。代表団の成績に金メダル獲得数で10個以上の変動があるのは、普通のことだ。
米国はスポーツで強みを持つが、中国と比べても世界全体と比べても、総合的に差が縮まっていることが見て取れる。これはよいことだ。というのは中国が、そして世界がスポーツにおいて先進的な経験を絶えず吸収していることを示しているからだ。その先進的な経験の一部は米国からもたらされたものだ。各国の天才が絶えず世界記録を破り、人々を驚嘆させ首を傾げさせてしまうような成績を残している。
2008年の北京大会で出現した、ボルト選手による衝撃は、そのよい例だ。ボルト選手の出現は、陸上競技の世界における大幅なレベルアップという影響をもたらした。そして近年になり、世界各地で陸上の素晴らしい選手が大量に出現している。同様の現象はサッカーでも発生しており、世界の多くの国でサッカーのレベルが大幅に向上しつつある。(翻訳・編集/如月隼人)
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