東京五輪の男子マラソンで他の選手の給水を妨害したとされるフランス代表選手モラ・アンドゥニに中国のネット上でも批判の声が上がっている。

アンドゥニは8日に行われたレースの30キロ付近の給水所で、テーブルに並べられていたペットボトルの水を端から手で倒していき、最後の1本をつかんだ。背後を走っていた別の選手は水を取ろうと手を伸ばしていたが、アンドゥニの行為により水を手にすることができなかった。

中国メディアの世面は「この行為に大量の批判が寄せられている。当時の気温は27℃に達し、少なくとも30人の選手が棄権していた」と伝えた。また、観察者網は英国の著名ジャーナリストであるピアーズ・モーガン氏が「東京五輪の最も愚かな金メダルをフランスのマラソン選手モラ・アンドゥニに。彼は故意にほかの選手の水をひっくり返した…信じられない！」とツイッターに書き込んだことを紹介した。

一方で、オーストラリアの元陸上選手デイブ・カルバート氏は「故意かどうかは人々によって判断されるだろう」と述べたほか、同じく元陸上選手のタムシン・マノウ氏は「ペットボトルをつかむのは難しいと思うが、後ろを走っていた選手はかわいそう」とコメントしたという。

中国のネット上では「フランスのマラソン選手が故意に給水所の水を倒す」がトレンド入りしており、ネットユーザーからは「明らかに故意だ」「なんて恥知らずな」「彼は疲れていたと擁護する声があるが、彼は最後の1本を手に取っている！ 疲れていたのは他の選手も同じだ」「どうしてここまで卑しくなれるんだろう」「こんな選手に出場資格を与えてはいけない」「3年後のパリ五輪に出場する選手たちが心配だ」など、批判の声が殺到している。

なお、アンドゥニ本人は「ペットボトルは鮮度を保つために水につけられていたため滑りやすくなっていた」などとし、故意ではなかったと主張している。（翻訳・編集/北田）

French Olympian Morhad Amdouni knocking over all the water bottles (before taking the last for himself) today in the Men’s Marathon. Unsportsmanlike. And a piece of shit move. Disgusting. pic.twitter.com/DIWLQB9caa

— Keegs (@keegs) August 8, 2021