東京五輪・野球の3位決定戦で、韓国はドミニカ共和国と対戦し6対10で逆転負けし銅メダルを逃した。8回表、5番・DHでスタメン出場していたカン・ベクホがベンチに座ってガムをかんでいる姿が中継で映し出され、その態度が物議を醸した。韓国・世界日報によると、WBCなどで野球韓国代表の監督を務めた金寅植（キム・インシク）氏が、この問題について「逆転された時にそのような態度を見せたので、ファンには好ましくないものに映って当然だろう。私が見ても非常に好ましくないものだった」と苦言を呈した。

記事によると、金氏は10日、MBCのラジオ番組に電話出演し、カンの問題についてどう評価するかと問われて上記のように答え、「こうした問題はコーチ陣や球団が教育をしていかなければならないのでは」との考えを示した。また、韓国代表の戦力について「日本や米国に比べ少し弱かったと思う。特に6回まで投げられる先発投手が足りなかった」と問題点を指摘した。

韓国プロ野球では、新型コロナウイルス感染症の防疫指針に違反した酒宴、飲酒運転、外国人選手の大麻使用など問題が相次いでおり、これらについても金氏は「面倒でも教育を続けていくしかない」と述べたという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「カン・ベクホは二度と代表に招集してはならない」「カン・ベクホは試合を放棄したように見えた。二度と国際大会で見たくない」「どんなに野球がうまくても人間性が最低だと、決して一流の選手として認められない。同僚、ファンに対する基本的な礼儀は身に着けるよう努力すべきだ」「韓国ではトップ選手でも、世界には自分よりうまい選手がどんなにたくさんいるかを知り、謙虚に最善を尽くす姿勢が必要だ。韓国のトップクラスでも米国や日本では主力になれないケースは多い」など、批判の声が殺到している。

また「野球選手は緊張をほぐすためによくガムをかんでいる。何をそんなに特別視するのか」という意見や、「確かにメジャーの選手たちも集中するためによくガムをかんでいるが、（ペクの態度は）それとはちょっと違う」「ガムをかむこと自体が問題なのではなく、時と状況を見て行動できないところが問題だ」などの意見も寄せられている。

その他「韓国の野球選手の素行の悪さ、傲慢（ごうまん）は今に始まったことではない」「野球ファン歴40年だが、最近はアンチファンになりそうだ。とても応援できない」などという野球ファンの失望の声も見られた。（翻訳・編集/麻江）