韓国大統領選挙の「親日派」レッテル貼り合戦、文大統領も巻き込まれ大統領府が”異例の批判”を出す事態に

Record China    2021年8月11日(水) 20時20分

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10日、韓国・朝鮮日報は、来年の大統領選挙への出馬を表明した崔在亨前監査院長が文在寅大統領の父親の親日派疑惑を主張したことについて、青瓦台が遺憾の意を表したと伝えた。資料写真。

2021年8月10日、韓国・朝鮮日報によると、来年の大統領選挙への出馬を表明した崔在亨(チェ・ジェヒョン)前監査院長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の父親の親日派疑惑を主張したことについて、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)が遺憾の意を表した。

青瓦台のパク・キョンミ報道官は同日の定例会見で、崔前監査院長が先ごろ、文大統領の父親が興南(フンナム)市庁(現在の北朝鮮咸興市興南区域)で農業係長を務めていたことについて「親日派の論争から逃れることはできない」と言及したことについて、「深刻な遺憾を表する」「自身の問題に対する釈明に大統領を巻き込んだことは、大統領選挙候補として極めて不適切な振る舞いであることを肝に銘じてもらいたい」と強く述べた。

崔前監査院長は先ごろ、一部の「共に民主党」議員から自身の父親に対する親日派疑惑を指摘されていた。その際、「日本帝国時代、知識人はそれぞれの位置で苦悩しながら生きてきた。特定の職位にあったからといって親日に定義することはできない」「それならば興南で農業係長を務めた文大統領の父親も親日派の論争から逃れることはできない」と反論していた。

文大統領はこれまで、選挙の中立を強調し野党の大統領選候補に対する言及を自制しており、今回は「異例の批判を出した」ものだと、記事は説明している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「崔在亨の父親は親日派だったのか。素直に認めて国民の前で謝罪すれば少しはイメージが良かったのに」「ひどいレベルだな」「監査院長を務めた人ならちょっと違うと思ってたけど、大したことなかった」「崔在亨は父親と祖父が独立有功者だとアピールしていたが、親日行為が明らかになったので、文大統領を巻き込んだ。こんな人間性の人が大統領を目指すとは…」「崔在亨はまず自分のことについて正直に話すべきだ」など、崔前監査院長を批判するコメントが寄せられている。

その一方で、「父親は親日、本人は(口だけ)反日、息子は大の日本アニメーション好き」「親日派ではなく社会主義者?」などと文大統領を批判する声や、「親日派の基準は何だろう?。当時、学のある人は公職や社会的指導層になって当然だ。今の物差しで考えたら、独立運動に参加した人以外はほとんど全員、親日派ということになる」といった意見も見られた。(翻訳・編集/麻江)

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