Record China 2021年8月15日(日) 11時20分
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新型コロナウイルスの影響で外国人の姿が消えたソウル・東大門市場のテント街に、韓国の若者が殺到しているという。写真は東大門。
新型コロナウイルスの影響で外国人の姿が消えたソウル・東大門市場のテント街に、韓国の若者が殺到しているという。8月13日、韓国・東亜日報が報じた。
東大門市場では毎日午後9時から翌日の午前2時まで、黄色いテント100個以上が立ち並び、まばゆい照明をともして営業を行っている。中で売られている財布やベルト、時計、香水などの商品は、主にエルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドのコピー商品(偽物)だ。コロナ禍で外国人観光客が途絶えたことにより一時は打撃を受けたが、現在は「フレックス(高価なものを購入したり、購入したことを自慢する際に使われる流行語)文化」に熱中する20~30代の若者がその空席を満たしている。近隣の公営駐車場には、毎日外車がずらりと並んでいるという。
友人と買い物に来たという韓国の女子大学生は、「最近はInstagramにブランド品の写真を投稿する友人が急に増えた」とし、「海外旅行の積立金が満期になったが、1000万ウォン(約95万円)もする本物を買うお金はないのでここへ来た」と語る。また、商人の1人も、「以前は外国人が中心だったが、最近は若者客に助けられている。今は常連客へのアフターサービスのようなこともしている」と話した。
黄色いテントで営業を行う商人はソウル市中区から許可を受けた合法的な露天商だが、コピー商品の販売は当然違法である。区役所からは週に1度監視員が訪れるものの、実質的な取り締まりは行われていないという。中区の関係者は、「取り締まりを強化すればするほど、インターネット上などでさらにコピー商品の販売が活発化するという副作用もあり、ジレンマを感じている」と話している。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「街では誰もかれもがブランド品を持ち歩いてるけど、あのうち一体何パーセントが本物なんだ?」「ブランド品なんてなくなればいい。偽物と大して変わらないのに値段だけ異様に高い」「20~30代の若者は頭の中も偽物」「政治家の腐敗を訴える前に、若者は自身の倫理・道徳違反を反省すべき」など、批判的な意見が多く寄せられている。
一方では「合法的な場所で違法行為をしているのに、それをただ黙って見ているの?」「取り締まりを怠る公務員、賄賂を受け取っている公務員を全員処罰せよ」など、役所に対する怒りのコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)
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