Record China 2021年8月16日(月) 12時20分
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15日、中国メディアの観察者網は、「731部隊」の部隊長を務めた北野政次が戦後米軍に提出した供述書が、黒龍江省で初めて公開されたと報じた。
2021年8月15日、中国メディアの観察者網は、「731部隊」の部隊長を務めた北野政次が戦後米軍に提出した供述書が、黒龍江省で初めて公開されたと報じた。
記事は、黒龍江省ハルピン市にある侵華日軍第731部隊罪証陳列館が15日、731部隊の第2代部隊長を務めた北野政次が米軍に対して提出した17ページにわたる供述書を初めて公開したと紹介。北野は1942年8月から45年3月まで同部隊長を務め、終戦後に上海で捕虜となった後、46年1月に日本に引き渡され、米陸軍の生物兵器研究拠点であるデトリック基地(現在のフォート・デトリック)から派遣された調査官の尋問を受けるとともに、米軍に対して731部隊による細菌戦や人体実験に関する供述書を提出したと伝えた。
そして、供述書では、同部隊の初代部隊長である石井四郎についての記述に加え、任務、編成、研究の成果、細菌兵器の各分野について系統立った記述がなされており、「石井中将は関東軍の要求していない内容についても研究を行った。最初は伝染病の予防という観点から研究していたが、その後国際人道主義に反するような細菌兵器の研究を始め、秘密部隊の創設に至った」と説明しているとした。
その上で、同陳列館の金成民(ジン・チョンミン)館長が「北野の供述では冒頭から731部隊の罪について日本の国としての行為ではなく、石井四郎個人の行為とし、自らの責任から極力逃れ、責任を隠蔽(いんぺい)しようとする態度が見られる。また、北野はデトリック基地が調査官を派遣した目的が自らを罰することではなく、細菌戦などのデータ収集であることが分かると多弁になった」と解説したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻)
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