米国がアフガニスタンで直面した「4つの失敗」とは?―中国メディア

Record China    2021年8月20日(金) 19時50分

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19日、中国中央テレビは、米国がアフガニスタン政策で4つの失敗に直面することになったと報じた。写真はアフガニスタン。

2021年8月19日、中国中央テレビ(CCTV)は、米国アフガニスタン政策で4つの失敗に直面することになったと報じた。

記事は、20年もの間アフガニスタンに軍隊を駐留しながら最後は混乱の中で撤退することになった米国について「敗北」に直面したと伝えた上で、米国はアフガニスタン政策で政治的な失敗、軍事的な失敗、外交政策上の失敗、国際的な信頼上の失敗という4つの失敗を経験するに至ったとした。

政治上の失敗については、2001年にタリバン政権を崩壊させた米国が現地に「民主国家のお手本」を作ろうと意気込んでいたものの、米国式民主主義は現地の風土になじまず、国を一つにまとめることができなかったうえ、現地エリート層の内部対立を激化させることになったと評した。また、軍事的な失敗については、アフガニスタン戦争で2兆2600億米ドルを費やしながら現地に混乱と分裂のさまざまなリスクを残したまま撤退の選択に至ったことを指摘している。

そして、外交政策上の失敗については米メディアから「バイデン政権のまずい撤兵行動は管理不足を露呈したばかりでなく、正常な国をつくろうとしていた米国のビジョンが幻影だったことを暴露した」との指摘が出たほか、米国内の政治家からも「過去数十年で最大の外交政策上の失敗」「軍の撤退行為は脆弱(ぜいじゃく)そのもの。なんのポジティブな影響も生まないどころか、タリバンに絶好のチャンスを与えてしまった」との厳しい批判が出ていることを伝えた。

さらに、国際的な信用上の失敗については、バイデン大統領は就任後、国際舞台で声高に「米国は帰ってきた」と叫んできたものの、実際は依然として「アメリカ・ファースト」が進んでいることが今回の件で露呈したと指摘。米軍撤退について同盟国と協議をせずに「既成事実」化したうえ、米国に協力してきた多くのアフガニスタン人を見捨てたとし、ベトナム戦争末期の「サイゴン陥落」を繰り返したとしている。

記事は最後に「アフガニスタンの教訓をくみ取らなければ、米国は今後さらに多くの失敗を重ねることになる」と伝えた。(翻訳・編集/川尻

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