作家に転身した中国バレー界のヒロイン、新著で初めて「内幕」を披露

亜洲週刊    2021年8月22日(日) 20時30分

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香港メディアの亜洲週刊はこのほど、中国女子バレーのナショナルチームの一員として活躍した趙蕊蕊(ジャオ・ルイルイ)さんの現役引退後の様子などを紹介する記事を発表した。

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香港メディアの亜洲週刊はこのほど、中国女子バレーのナショナルチームの一員として活躍した趙蕊蕊(ジャオ・ルイルイ)さんの現役引退後の様子などを紹介する記事を発表した。作家になった趙さんの新著である「排球魂」は中国で評判になっているという。

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趙さんは1981年に江蘇省南京市で生まれた。女子バレボールの中国ナショナルチームに入ったのは18歳の時だった。身長は197センチで、跳躍時には手の先端の高さが3メートル28センチに届いた。動作は機敏で、他の選手との協調能力も高い。当時の郎平監督は、「彼女の高さは中国女子バレーの大きな強みだ。彼女がいるからこそ、ブロックの有効性が増す」と述べた。

彼女が加わったチームは、2003年のワールドカップで優勝。中国は04年の五輪アテネ大会でも優勝したが、趙さんは負傷のため決勝には出られなかった。いったんは現役を引退したが、08年に復帰して五輪北京大会に出場。チームは銅メダルを獲得した。

趙さんが、最終的に現役を引退したのは10年だった。趙さんが選んだ「第2の人生」は「小説家」だった。そして11年3月には、初の作品であるファンタジー小説「末世喚醒」を発表。その後も12年、16年、18年にファンタジー小説やSF小説を発表してきた。

なお、中国メディアの華体網の11年の報道によると趙さんは、小さい頃から日本の漫画アニメの大ファンで、「バレーボールに負けないくらい好き」だったと述べたという。

趙さんの現役時代からの人気については、ダイナミックなプレーはもちろん、美人であることも関係しているという。

最近になり刊行された新著「排球魂」(バレーボール魂)では初めて、自分も経験した中国バレーボール界の「内幕」を披露することになった。袁偉民、郎平、陳忠和、馮坤といった、名選手として活躍し、その後には指導者にもなった「重鎮十数人」を取材したという。亜洲週刊記事は、普通の記者や作家でなく、趙さんだから深く突っ込んだ話もでき、取材を受ける側も、相手が趙さんだからこそ心を開いて話せることもあると評した。

同書には、これまであまり知られていなかった逸話も多い。例えば、中国のナショナルチームの監督になった陳忠和氏は、「指導者が練習時に選手を褒めすぎる」ことに批判的だった。温厚な容貌をした陳氏だが、さまざまな方法で選手に「打撃」を与えるのが常だった。チームが解散する際になりやっと、陳氏が一同をほめたたえたことで、皆が陳氏の並大抵ではない苦心や心配りを知ったという。(翻訳・編集/如月隼人

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