中国ライブコマースの新たなトレンドは「多肉植物」―米紙

Record China    2021年8月24日(火) 8時20分

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23日、環球時報は、巨大産業に成長した中国のライブコマース業界において「多肉植物」が新たなトレンドになっているとする米メディアの報道を伝えた。

2021年8月23日、環球時報は、巨大産業に成長した中国のライブコマース業界において「多肉植物」が新たなトレンドになっているとする米メディアの報道を伝えた。

記事は、米紙ワシントン・ポストの21日付報道を引用。中国ではこの十年ほどで肉厚な多肉植物の人気が高まり続けており、最近では新型コロナ期間に600億米ドル(約6兆6000億円)という莫大なお金を動かした巨大産業のライブコマースとのコラボレーションが起こっているとし、毎日数十万人が「スター」の多肉植物を鑑賞すべくサービスにログインと伝えた。そして、2人の子どもを育てながら企業幹部としてハードワークをこなすという浙江省の39歳の女性が「毎日必ず生中継を見ている。見られない日はなんとなく喪失感がある。じっと見ていると、とても晴れた気持ちになる」と語ったことを紹介している。

その上で、中国の南西地域の山地を中心に多く存在する多肉植物の育苗拠点が多肉植物の様子をライブ中継するサービスを提供し、多くの視聴者と利益を獲得していると説明。経営者の多くは都会の喧騒から離れようとやってきた若者であり、中国の「新農民」の一部を構成していると伝えた。また、サービスを購入する顧客の多くは女性で、都市生活によるストレスを癒すことが主な目的だとしている。見た目のふくよかな柔らかそうな肉厚感による癒やしの効果に加えて、葉を一枚取って土に植えると新たな株が成長するという性質にも「疲弊しているワーカーたちを励ます」効果があるようだと説明した。

記事は、多肉植物自体へのニーズが中国国内で高まっている一方で、消費者は実際に自分の手元に置いて育て鑑賞するのではなく、栽培を「外部委託」し、普段は画像や動画を通じて植物を愛で、たまに会いに行って生長を確認するというスタイルを望む傾向にあると指摘。600人の顧客を持つ雲南省の業者によれば、中には4年もの期間サービスを受け続けている人もいるとのことで、業者から見ても「どうしてこんなことをし続けるのかわからない」と思うようだと伝える一方で、顧客からは「多肉植物をたくさん育てるスペースがない」「世話を見る気力がない」との意見が聞かれると伝えた。(翻訳・編集/川尻

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