文在寅（ムン・ジェイン）大統領は25日、現地で韓国の事業に協力したアフガニスタン人従業員とその家族を受け入れることについて、「私たちを助けてくれた人々に道義的責任を果たすのは、当然で意味のあることだ」と語った。8月25日、韓国メディア・ニュース1が報じた。

また文大統領は関係者に対し「韓国政府および軍の関係者とアフガン人が安全に到着するまで、注意深く対応せよ」「アフガニスタンの人々が到着後も不便を感じないよう注意を払い、防疫の面でも万全に対策してほしい」と指示。国民に対しても「理解と協力に感謝する」と述べたという。

外交部の崔鍾文（チェ・ジョンムン）第2次官は同日、緊急記者会見を開き、これまでアフガニスタンにおける韓国政府の活動を支援してきた現地の従業員と家族380人余りを韓国へ移送することを発表。これらの人々を、今回は「難民」ではなく「特別功労者」として受け入れると説明していた。

これにより韓国政府は、現地に居住中の韓国人はもちろん、アフガニスタン人の協力者の国内移送も全て完了することになるという。この日記者からは「日本の場合は現地人の協力者どころか自国民すらまだ帰国できていないが、韓国の対応が早かったのは大統領の指示があったからか？」という質問も上がったとのこと。

大統領府の関係者は「今回の件で一番力を注いだのは韓国国民が安全に出国できるようにすること」とし、現地の人々への対応については「米国や英国などからの難民ではなく、特別移民として受け入れた事例を参照した。入国後、本人が望めば難民法に基づいて難民申請が可能」と説明している。韓国に入国したアフガニスタンの人々は、忠清北道・鎮川にある国家公務員用の人材開発院でしばらく生活する予定だという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「文大統領は本当に立派だ。まさに地球の大統領。尊敬します」「感動的なニュース。韓国は本当に先進国だね」「韓国政府を強く支持します。素晴らしい行為に対しては国民も応援し称賛しましょう」「難しい部分もあるだろうけど、先々のことも深く考えれば彼らを受け入れるべき。人権先進国としての責任と地位にふさわしい行動だ」「国際社会の一員として、最低限の責任は果たすべき。今回の決断は正しい」など、称賛のコメントが相次いでいる。

一方では「いいニュースだけど日本と比較はしないでほしい」「国のトップが代わるだけで、こんなにも違う国になるんだね」など、日本についてのコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）