人民網日本語版 2021年8月26日(木) 18時40分
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陳旭・在ジュネーブ国際機関中国政府代表部大使は24日、新型コロナウイルスの起源解明問題について世界保健機関事務局長に書簡を送った。
陳旭(チェン・シュー)在ジュネーブ国際機関中国政府代表部大使は24日、新型コロナウイルスの起源解明問題について世界保健機関(WHO)事務局長に書簡を送り、「フォート・デトリック(米陸軍感染症医学研究所)に関する疑問点」、「ノースカロライナ大学バリックチームによるコロナウイルス研究の実施状況に関して」という2件のノンペーパーと、中国ネットユーザー2500万人以上の署名を集めたフォート・デトリックの調査を求める公開書簡を提出した。
これについて、中国外交部の汪文斌(ワン・ウェンビン)報道官は25日の定例記者会見で質問に答えた際、「新型コロナウイルスの世界的な起源解明に対する中国の立場は一貫した、明確なものだ。起源解明は科学の問題であり、中国は科学的な起源解明を常に支持しており、今後もそれに参加していく。中国・WHO合同調査報告書は、国際社会や科学界で広く認められている結論を示し、提言をまとめた。これを尊重し、実行せねばならず、今後の世界的な起源解明作業は、これに基づいて行うべきだ」と表明。
「武漢ウイルス研究所は、すでに2回WHOの専門家チームを受け入れており、新型コロナウイルスが武漢ウイルス研究所から流出した可能性は極めて低いというのが、中国・WHO合同調査報告書の得た明確な結論だ。研究所から流出した可能性を排除できないとの考えを関係方面が堅持するのなら、当然ながら公平・公正の原則に基づき、米フォート・デトリック及びノースカロライナ大学に対する調査を実施すべきだ」と述べた。
汪報道官はさらに、「米国は『武漢ウイルス研究所の行ったコロナウイルス研究が新型コロナウイルス感染症を引き起こした』と中傷を続けているが、実際には米国こそが、この分野における世界最大の資金提供国であり実施国だ。特にノースカロライナ大学のバリックチームは、この分野の研究の権威であり、極めて成熟したコロナウイルス合成・改変能力を以前から持っていた。バリックチームとその研究室を調査するだけで、コロナウイルスの研究が新型コロナウイルスを生み出したか否か、または生み出すことができるか否かをはっきりさせることが完全に可能だ」と指摘。
「われわれは起源解明問題を利用した政治的操作を止めるよう米国に促す。研究所流出説を頑なに堅持するのなら、米国はまずWHOをフォート・デトリックとノースカロライナ大学での起源解明調査に招くべきだ。また、国際社会が共に努力して、起源解明問題の政治化という世界の流れに反した行為を阻止し、起源解明問題を科学的協力という正しい道に押し戻すことを希望する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
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