Record China 2021年8月30日(月) 7時30分
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28日、観察者網は、米軍のアフガニスタン撤退が米国に5つの打撃をもたらすと米メディアが報じたことを伝えた。写真はアフガニスタン。
2021年8月28日、中国メディアの観察者網は、米軍のアフガニスタン撤退が米国に5つの打撃をもたらすと米メディアが報じたことを伝えた。
記事は、8月末の米軍撤退が目前に迫る中で、タリバンによって制圧されたアフガニスタン情勢はますます混迷を極めており、期日通り撤退の意思を変えないバイデン政権に対し、米国内の各メディアが批判を浴びせているとした。その上で、米紙ザ・ヒルが26日に指摘した、米軍撤退劇によって生じる5つの大きな問題を紹介している。
1つ目では、アフガニスタンの混乱により、「米国は衰退した」という印象がさらに強まり、「米国は物事をしっかりとやる能力を持つ国であり続ける」という幻想が打ち砕かれることになると指摘。また、2つ目には、米国の無能ぶりと冷酷なイメージにより「米国はみんなが望み求めている灯台であり、より良い生活を求める上でのパートナー」という幻想をもむしばむことになるとした。
3つ目では、バイデン政権の向こう見ずな行動が、米国の盟友をも傷つけることになる指摘。トランプ政権では同盟国により多くの行動を求めたのに対し、バイデン政権は「米国の復活」をスローガンにしながら、アフガン撤退に関して「同盟国を放ったらかしにして勝手に決定を下した」とし、この行動が同盟国との関係を揺るがし、北大西洋条約機構(NATO)の分裂を招く恐れすらあると伝えている。
4つ目は、米国がアフガンから事実上敗走することで「聖戦主義者」の捲土重来を招きかねない点に言及。世界各地の「聖戦主義者」が現在の状況に歓喜しており、今後タリバンの指導の下で米国が捨てた軍備を獲得し、勢力を強める可能性があるとした。
そして5つ目については「最も重要な点かもしれない」とした上で、米軍のアフガン撤退が米国の戦略的ライバルに新たなチャンスを与えることになるとした。特に中国がアフガニスタンに埋蔵されている豊富な資源に目をつけ、米国がいなくなった隙をついて中央アジアにおける地位固めを図り、「一帯一路」を推進する可能性があると予測している。(翻訳・編集/川尻)
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